キング化現象(きんぐかげんしょう)

「キング化現象」の意味

「キング化現象」(きんぐかげんしょう)とは、相手が何をやっても「すごい!」と感じてしまい、まるで王様のように崇め奉ってしまう心境のこと。
蛙化現象」の対義語。

「キング化現象」の由来・語源

蛙化現象」とは、好意を持っていた相手がいざ自分のことを好きになると、とたんに生理的に受け入れられない嫌悪の対象になってしまうこと。愛する王子様が魔法にかかったように突然蛙に変身してしまったかのような現象であることから、この名前がつけられた。

この対義語として生まれたのが、「キング化現象」である。
発祥はTikTok動画配信者の「しゅぎ」。好きな人や、付き合っている相手が好きすぎて、もう何をやってもかわいいしおもしろいしウケてしまう心境のことを「キング化現象」と定義し、蛙化現象のかわりにはやらせよう!と自身のチャンネルで主張している。

この背景には、蛙化現象の言葉が流行し一般化したことで、本来の意味から乖離。恋人のふとした行動に幻滅し、百年の恋が冷めてしまう心境を指すようになったことがある。突然恋人を蛙扱いする理不尽エピソードがあふれるようになったのを憂い、「もっとポジティブに行こうぜ!」と「キング化現象」が提案されたのだ。

蛙化現象の成り立ちが、童話『かえるの王子様』であることを考えると、対義語として適当なのは「プリンス化現象」なのではないかと思うが、あくまで「キング化現象」と呼ぶのが正しい。なぜキングに昇格したかは不明だが、確かにこっちのほうがすごそうな感じがするので、これはこれでいいのかもしれない。

「キング化現象」の活用例

「はあ~……今日も推しがかわいい。何やっても好きしか感じない。
今なら道端の小石拾ってるの見ただけで萌え転がれる自信ある。
キング化現象待ったなしだわ」
「はまりすぎこわい」

蛙化現象(かえるかげんしょう)

蛇化現象(へびかげんしょう)

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