マニアも唸る高再現度の「キン肉マン展」、キンケシ展示は圧巻

大阪・天王寺の商業施設「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)で9月16日、『超キン肉マン展』が開幕。再現度の高い展示品の数々が約500点並ぶ。

実際にリングに上がり、超人になりきって「パロスペシャル」を仕掛けられる撮影スポット。内覧会にはプロレスラーのドラゴン・キッドが登場

1979年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載をスタートした人気漫画『キン肉マン』。おちこぼれの「正義超人」キン肉マンスグルが、地球征服を企む「悪魔超人」などとリング上でファイトを繰り広げるうち仲間との友情に目覚め、成長する様が描かれている。

1983年からスタートしたアニメ放送の40周年を記念して企画された同展の注目すべきポイント、こだわり抜いて再現した名シーンやファイトで使われるアイテムの数々。不吉な予感を感じて紐が切れてしまったテリーマンのリングシューズは、身長約190センチに合わせた足のサイズでシューズメーカーが再現。擦れや変色など使用感が出され、細部までリアルに表現されている。

不吉な予兆を感じ、紐が切れてしまった『テリーマンのリングシューズ』

フォトスポットも多数設置されている。「観戦スタジアム」では、自ら超人になりきり、リングに上がってキン肉マンの必殺技「キン肉ドライバー」を仕掛けて撮影が可能。また、東京駅から新幹線の先頭車両を押す競技中、線路に飛び出してきた子犬をテリーマンが助ける名シーンに入り込める展示も用意され、マニアを唸らせる内容となっている。

さらに懐かしの「おもちゃ類」も勢揃い。主題歌の歌詞絵本やファミコンソフトやボードゲームのほか、一際目を引くのは1980年代にブームを巻き起こした「キンケシ」約1000体が展示されたショーケース。カプセルトイとして販売された4センチほどの「キン肉マン消しゴム」は、缶いっぱいに集めていた思い出がある人も多いのではないだろうか。

1980年代にブームとなった「キンケシ」が1000体展示されている。「キン肉マン消しゴム」の略称だが、消しゴムとしては使用できないとのこと

ほかにもアニメの設定資料や初代番組プロデューサー 田宮武氏の制作ノートなど貴重な資料もお目見え。名台詞「へのつっぱりはいらんですよ」のアイデアやアニメ放送に向けた演出プランについての直筆のメモが間近で見られる。

物販エリアでは「TシャツA(正義超人)」(3520円)や「アクリルジオラマ 運命の5王子」(2970円)など会場限定のグッズも多数スタンバイ。

場所は、「あべのハルカス」24階「大阪芸術大学スカイキャンパス」。期間は10月15日まで、昼1時~夜7時(土日祝は朝11時~、最終入場は夕方6時30分まで)。チケットは、当日券2000円ほか。

取材・文・写真/宮口佑香

(C)ゆでたまご・東映アニメーション

『超キン肉マン展』

期間:2023年9月16日(土)~10月15日(日)※9月19日、9月25日、10月2日は休館日
時間:平日 13:00~19:00、土日祝 11:00~19:00 (最終入場は18:30まで)
料金:【前売券】中学生以上1800円、3歳〜小学生900円【当日券】中学生以上2000円、3歳〜小学生1000円【特典付入場券】7500円※数量限定、売り切れ次第終了
会場:「大阪芸術大学スカイキャンパス」(あべのハルカス24階)(大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43)

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