ホットエリア 億超え当せん次々 岡山県内の宝くじ売り場

サマージャンボで1等前後賞合わせて7億円が出たイオンモール岡山の売り場=岡山市北区下石井

 一獲千金がすぐそこに―。岡山県内の宝くじ売り場で昨年から「億超え」当せんが相次いでいる。今夏の「サマージャンボ」で1等と前後賞を合わせた7億円の2本をはじめ、数字選択式の「ロト」でも10億円が2本。2億円と4億円も飛び出し、売り場の運営会社は「岡山は全国でも注目のホットエリアだ」とする。

 7億円は、いずれも岡山市内で、岡山大病院近くとイオンモール岡山の売り場から出た。「ロト7」では、当せんを次回に繰り越すキャリーオーバーで10億円が実現し、3月に同市の天満屋ハピータウン岡南店、7月に真庭市のゆめタウン久世で購入された。「ロト6」でも1月にDCM岡山店(岡山市)で2億円。4億円は昨年6月に岡山駅前で販売された「ドリームジャンボ」だった。

 億超えが「夢」とされるゆえんは当せん確率にある。1等でみると、サマージャンボは1千万分の1、ロト7は1029万分の1とされる。売り場は全国に約5千カ所あり、岡山県内では過去10年、ジャンボの1等同時当せんはゼロ。宝くじの事務を扱うみずほ銀行の担当者は「都市部ほど人口が多くない岡山県で当せんの連続は非常に珍しい」という。

 一方で「はずれ」は無駄ではない。売り上げの約4割(2021年度は3048億円)が発売元の自治体に配分され、岡山ではおかやまマラソンなどに充てられているという。

 売り場運営会社の川西正之さん(58)は「夢を買いつつ、地方財政にも寄与する宝くじ。地域貢献だと思ってチャレンジしてみては」と話している。

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