「城」のあるまちが集い魅力発信 姫路で「お城EXPO」開幕 記念グッズや催し多彩に

国内の国宝5城のグッズを販売するブース=姫路市神屋町

 日本各地の城がある自治体関係者が一堂に会し、その魅力を発信する「特別版お城EXPO(エキスポ)in姫路」が16日、年末に世界文化遺産登録30周年を迎える国宝姫路城がある兵庫県姫路市で開幕した。会場のアクリエひめじ(同市神屋町)では、国宝の城がある5市長と城郭研究者が話し合う「サミット」が開かれ、記念品などの物販や戦国武将の甲冑を集めた展示も人気を集めた。18日まで。

 観光振興や、お城ファンの交流を目的に、2016年に横浜市で始まった。姫路での開催は初めて。

 サミットには姫路市の清元秀泰市長のほか、長野県松本市、愛知県犬山市、滋賀県彦根市、松江市の各市長が出席。城郭考古学者の千田嘉博氏も加わり、城の魅力などを紹介した。

 観光情報のコーナーには自治体や観光協会など42団体が出店。城を訪れた証明の「御城印」やクリアファイルなどを販売した。物販ブースでは、日本の刀剣を擬人化した人気ゲーム「刀剣乱舞」のグッズが大人気。限定品を求めて長蛇の列ができた。

 古式製法で制作された甲冑の展示会もあった。レンタルできる甲冑で記念撮影する人も目立ち、姫路市立小学校2年の男児(8)は「甲冑を着たお兄さんたちと写真が撮りたい」と目を輝かせていた。

 企画展示を鑑賞できる「入城券」はチケットぴあなどで販売している。当日券は一般1700円、小中学生800円。 (成 将希)

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