木村昴 岩手県陸前高田市で、震災から復活を遂げた『イシカゲ貝』の握りに大感激

声優の木村昴が9月16日放送の『満天☆青空レストラン』に出演。宮川大輔とともに、岩手県陸前高田市で、日本で唯一『イシカゲ貝』の本格的な養殖を行っている広田湾の名人を訪問し、絶品フルコースを味わい尽くした。

幻の貝といわれる『イシカゲ貝』を持つ木村昴

この日の極上食材『イシカゲ貝』は、ホタテの甘みとアサリのうまみを兼ね備えた究極の貝。トリガイの仲間だという『イシカゲ貝』は、鹿島灘からオホーツク海の砂地などに生息しており、名人が全国初の養殖を開始したのは30年ほど前。トリガイ養殖で苦労していた頃、タライの中に『イシカゲ貝』の稚貝を見つけ、目をつけたのがきっかけ。東日本大震災で1度は全滅したものの、浜一丸となって養殖を再開し、奇跡の復活を遂げた。

『イシカゲ貝』の養殖カゴをのぞく木村昴(左)と宮川大輔(右)

港から船で約5分の養殖場に向かった木村と宮川。気仙川から栄養分が流れ込み、プランクトンが豊富な広田湾は養殖に最適で、発泡スチロールで作られた養殖カゴに川砂を入れ海の中につるしておくと、春先に天然の『イシカゲ貝』の幼生が入り込み、約2年半かけて大きく育てるという。木村は「半分天然、半分養殖みたいな」と驚きの声を上げ、前例のない『イシカゲ貝』の養殖の工夫に感心した様子。

初めて見る『イシカゲ貝』に驚く木村昴

早速、養殖カゴを引き上げ、ネット上では“キモかわいい”と話題だという『イシカゲ貝』の稚貝の足の軽快な動きを見た木村は「めっちゃ動いてる! これ貝?」と大興奮。そして大きく育った採れたての『イシカゲ貝』を開くと、発達した足とその動きに「なんやこの貝!」と思わず声を上げた宮川。試食では、肉厚で食べ応え抜群の『イシカゲ貝』に、木村は「うま〜い!」と雄叫びを上げ、宮川も「めっちゃおいしい! この貝好き! 甘い、めちゃめちゃ味濃い」と感動しきり。

『握り寿司』

続けて名人たちが育んだ奇跡の貝『イシカゲ貝』フルコースを堪能。1品目の『握り寿司』の発表に「やったー」と声を上げ、地元すし店の大将が握ったイシカゲ貝の『握り寿司』を頬張ると、宮川は「うわ〜うまい、味濃い」と大興奮。さらに甘さはそのまま、エビのようなプリプリ食感を味わえる、すだちを絞り皮も添えた『炭炙りの握り』を、目を閉じじっくり味わった木村は、「なんなんですかこの香ばしさ、弾力すごくないですか」と感動した様子。

『ピリ辛酒蒸し』

2品目は濃厚なダシを存分に味わう一品『ピリ辛酒蒸し』。ごま油でニンニクをいため、『イシカゲ貝』、酒、青唐辛子を加えて酒蒸しに。仕上げにバターを加え青ネギを散らして完成。早速いただくと、宮川は「こんなおいしい酒蒸し食べたことないです」と大絶賛。木村も「プリプリですね食感が」と驚きの声を上げ、うまみたっぷりのダシまで味わった2人はそのあまりのおいしさに笑いが止まらなかった。

『ふわふわ揚げ』

さらに、卵白に塩を加えメレンゲを作り、そこに小麦粉・片栗粉を混ぜた衣を『イシカゲ貝』につけて揚げた『ふわふわ揚げ』が振る舞われると、木村は「ふわふわですね、軽さがいいですよね、うまみが閉じ込められる感じ」と、おいしさに酔いしれた。

『貝飯』

最後に、カツオだしに、酒、みりん、しょう油を加え、油揚げ、ニンジン、新ショウガ、主役の『イシカゲ貝』をたっぷり入れて炊き込んだご飯に、バターしょう油で味付けした『イシカゲ貝』のソテーを乗せた『貝飯』を堪能した2人。木村は「うんま! 貝のうまみがご飯に染み渡ってますよ」と、『イシカゲ貝』の味と食感を存分に堪能し、締めくくった。

写真提供:(C)日テレ

© 株式会社 日テレ アックスオン