6位鹿島が鈴木優磨弾で5位C大阪に粘り勝つ! ピトゥカ&通訳退場の荒れ試合をモノに【明治安田J1第27節】

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明治安田生命J1リーグ第27節の1試合が16日に県立カシマサッカースタジアムで行われ、ホームの鹿島アントラーズが1-0でセレッソ大阪を下した。

ルヴァンカップ敗退からの立ち直りも期す6位の鹿島は直近のリーグ戦から出場停止明けの鈴木ら5選手が先発し、柴崎は引き続きベンチからスタートに。直近5月のリベンジ戦にもなる5位のC大阪は代表帰りの毎熊も休む間もなく先発入りするなど、前節と同じイレブンをぶつけた。

勝ち点2差でひしめく5位と6位の直接対決はC大阪が相手陣地にボールを持ち込むシーンで上回る序盤だったが、13分にGKからのビルドアップに転じると、奪いどころを探る鹿島が一瞬のスキを見逃さず。

13分、鈴木が2トップを組む垣田と連携しながらボールホルダーにプレスをかけていくと、バイタルエリア中央で喜田からボール奪取に成功。そのまま相手GKとの一対一も冷静に制して先手を取る。

そんな鹿島だが、25分にディエゴ・ピトゥカが鈴木の落としに反応した際に起きた喜田とのコンタクトでOFR検証に。喜田が出した左足に左足裏が入ってしまったピトゥカに一発退場が命じられる。

この判定を巡る猛抗議で岩政監督がイエローカードを受け、笠井通訳にもレッドカードが出る荒れ模様の鹿島だが、自陣に引き込みながらの守りでC大阪にチャンスを許さず。1-0で試合を折り返す。

数的優位ながら鹿島の粘りに苦しみ、ストレスが溜まる展開のC大阪だが、後半開始から果敢な攻めを披露。ジョルディ・クルークス、上門、毎熊が立て続けにフィニッシュを放ち、迫力が生まれ出す。

両翼ともに優位性を保ちながら、押し込むC大阪は59分に敵陣左サイド深くでのFKから進藤、カピシャーバが立て続けに放っていったシュートも鹿島守備陣の身体を張ったブロックに遭ってしまう。

攻勢のC大阪が交代を駆使してさらに崩しにかかるなか、自陣深くに追いやられる鹿島も柴崎らを送り込み、テコ入れ。そのなか、C大阪は74分に舩木の左クロスからレオ・セアラが決定的なヘッドも枠を外す。

だいぶ苦しい時間が続く鹿島は83分に鈴木のロングカウンターから追加点の絶好機も途中出場のアルトゥール・カイキが決め切れず。すると、86分に昌子&土居の投入タイミングで布陣を3バックにシフトする。

この終盤に入り、攻めるC大阪に対して、耐える鹿島だが、鈴木の今季12ゴール目による1点リードを守り、直近のルヴァンカップ2試合を含め、公式戦4試合ぶりの勝利。上位戦線に生き残った。

一方。鹿島の粘りに屈したC大阪は60分以上もの数的優位を生かせず、3連勝がストップ。5試合ぶりの黒星を喫して鹿島に順位で抜かれ、上位争いから後退している。

鹿島アントラーズ 1-0 セレッソ大阪

【鹿島】

鈴木優磨(前13)

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