1.帰宅時のお出迎え
猫の「家族だけ」が見られる行動としてまず挙げられるのが、家族が帰宅したときのお出迎えではないでしょうか。「お帰りなさ～い！」と言わんばかりに駆け寄ってくる姿は非常に愛らしいものです。お迎えされた側としては、そんなに帰りを待ち遠しく思ってくれていたのかと、ほっこりするはずです。
ただ残念ながら、猫側の立場としては、帰宅の挨拶以外にもお出迎えする理由があります。
ひとつは、外に出かけたことで薄まってしまった自分のフェロモンを付け直すため。帰宅したとき、やたらと体や頭をすりすり擦りつけてきませんか？それは猫が自分のフェロモンを付け直している仕草です。他にも「帰ってきたならご飯用意して～」と訴えかけている可能性も捨てきれません。
いずれにせよ、猫はいろいろな理由で飼い主さん達をお出迎えしているのです。なんだか面白いですよね。
2.アログルーミング
アログルーミングとは、猫同士が毛繕いしあう行動のこと。主に信頼・愛情のサインとして行うことが多いです。
これは基本的には仲がいい猫同士で行われる行動です。しかし、猫は飼い主さんのことを自分よりも大きな猫程度に認識しているため、同じようにアログルーミングを行うことがあります。
飼い主さんの手足をなめる仕草があれば、アログルーミングである可能性が高いです。お礼に優しく撫でたり、ブラッシングしてあげましょう。
ただし、猫が飼い主さんを舐めるのは甘噛み前の味見である可能性も。噛まれないように気を付けましょう。
3.ふみふみ
猫の「家族だけ」が見られる行動として、前足で揉むような仕草をする通称「ふみふみ」も挙げられます。その様子の見た目から「パン職人」「ビスケット作り」などとも表現されたりします。
猫がふみふみするのは、子猫の頃、母猫の母乳を絞って飲んでいた頃の名残り。大きくなっても子猫の気分が抜けず、ふみふみを行う子は多いです。
そしてふみふみを行う対象は様々です。毛布などやわらかい布に行うこともあれば、飼い主さんに対してふみふみすることもあります。飼い主さんに行っているときは、もしかすると母猫の姿と重ねているのかもしれませんね。
家族以外の人間に行わない理由
今回紹介したような行動を、猫が家族以外に行わない理由はシンプルです。家族以外の人間に慣れていなく、警戒しているためです。
元々猫は警戒心が強い生き物なので、人懐っこい犬のように初対面の人間に甘えたりはしません。家族以外の人間に対して警戒心を抱くのも、猫からしたら当たり前の対応です。
神経質な猫の場合は、来客時に物陰など見つかりにくい場所に隠れてしまうこともあります。来客時、猫が怯えているようであれば無理に合わせないように配慮してあげましょう。
まとめ
猫を飼っていると、様々な可愛い行動を目にします。しかしそれは誰にでも見せるわけではなく、信頼している家族だからこそ行う親愛のサインです。猫を飼っているお家だけの特権ともいえるでしょう。
今回の記事を参考に、猫が「家族だけ」に見せる行動を存分に満喫してみてください。
