ヴィッセル神戸、広島に2失点完封負け かろうじて首位キープ、マタら新戦力の初陣飾れず

広島-神戸 前半、ドリブルを仕掛ける神戸の武藤=エディオンスタジアム広島

 明治安田J1リーグ第27節第2日の16日、ヴィッセル神戸は敵地のエディオンスタジアム広島(広島市)でサンフレッチェ広島と対戦し、0-2で完封された。神戸は勝ち点52から上積みできなかったが、今節ドローの2位横浜Mが同51のため、首位は守った。

 神戸は前半、FW大迫を封じられるなど攻め手を欠き、守っても2失点と精彩を欠いた。

 最終ラインを4枚から3枚に変えた後半は攻撃の厚みが増したが、攻略できない。後半26分にはハンガリー代表MFベーチェイ、同35分には元スペイン代表MFマタと新戦力を相次いでデビューさせたが、強固な守備組織を敷いた広島を崩せなかった。

 神戸の次節は23日、本拠地のノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)にセレッソ大阪を迎える。

 【ヴィッセル神戸】川崎製鉄水島サッカー部が母体。クラブ創設後の初練習を予定した1995年1月17日に阪神・淡路大震災が発生した。96年に日本フットボールリーグ(JFL)2位に入り、Jリーグ昇格を決めた。成績不振に伴う経営難となった2004年、楽天を率いる三木谷浩史氏の個人資産管理会社が営業権を取得。15年に楽天グループ傘下に。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタら実力者の補強を積極的に進め、20年元日にクラブ初タイトルとなる天皇杯を獲得。昨季はリーグ13位に低迷した。

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