小児がん理解へ 岡山城を金色に ライトアップし患者支援呼びかけ

小児がんへの理解などを呼びかけるためライトアップされた岡山城

 小児がんへの理解促進や患者支援を呼びかける「ゴールドセプテンバーキャンペーン」(9月1~30日)に合わせ、岡山市北区丸の内の岡山城が16日、金色にライトアップされた。

 「子どもたちに輝かしい未来を」とのメッセージを込め、国際小児がん学会の呼びかけで毎年各地で行われており、岡山県内では初めて。午後6時10分ごろ、日没とともに「烏城」の名で親しまれる岡山城の黒い天守閣が金色に染まった。観光客らは普段見られない城の姿を写真に収めた。

 長女を15歳で脳腫瘍により亡くしたという同市東区の女性(60)は「小児がんの子どもたちは治療の苦しさや悩みだけでなく、教育も十分受けられないなど、さまざまな困難を抱えている。多くの人に関心を持ってもらいたい」と話した。

 期間中、広島市の広島城(7~13日)など全国60カ所超の城やタワーが光で照らされる。岡山城は岡山大病院(岡山市北区鹿田町)からの提案で岡山県が企画した。

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