ママたちに聞いた!子どもに合わなかった習い事とその理由 #5「他の子とすぐ打ち解けたけど…」

我が子に何か習い事をさせたいと考える親は多いですが、その子に合うかどうかはやってみないとわかりません。

決めたときは大丈夫と思っていたけれど実際に通い始めたらまったく違う展開になった、というケースはよくあります。

なぜ合わなかったのか、決めるときに何を重要視すればよかったのか、子どもの習い事で失敗したママたちに、事情を聞いてみました。

「我が家は長女のみの一人っ子で、小さい頃から甘えが強く、小学校に入学してからお友達にまとわりついてトラブルを起こすことがありました。

協調性があるようで実はわがまま、と見ていた私は、集団行動で周りの気持ちを考えられるようになればと思い、夫と話し合ってスイミングスクールに通わせることを決めました。

正直に言えば娘はあまり乗り気ではなく、『泳ぐよりお友達と遊びたい』と言うのを『スクールで新しいお友達ができるよ』と説得して行かせていたのですが、失敗でしたね……。

違う学校で同い年の女の子たちとすぐ打ち解けた娘でしたが、レッスン中は私語はできないし泳ぐことに集中しないといけないし、レッスンが終わればすぐ解散でみんな帰ってしまうしで、『楽しくない』と言い出して。

泳ぎは上手で先生から褒められることはあり、それは素直に受け止めるけれど、やはり自分の気持ちを優先できない場は苦しいようでした。

順番に並んで泳ぎ、友達と声を掛け合ってやる気を育てて、とレッスンでの一体感は親として見ているととてもいい雰囲気ですが、娘は疲れてくると不機嫌が前に出るため先生の指示も聞かなくなり、手を焼く場面が増えました。

周りの子どもたちも娘を敬遠する様子が見え始めて、それを察した娘は『もう行かない』と泣き出したため、退会しました。

そのなかで自分の振る舞いを変えていくことを学ぶ機会だったかもしれないけど、スクールはお金を払って子どもを通わせる場所。うちの子が迷惑をかけるような事態は、やはりダメだと思いました。

我が家の目的は協調性を育てることでしたが、習い事ならほかのお子さんたちの存在は決して無視できず、もっと娘が馴染みやすい場所を考えてあげたいと思います」(37歳/小売業)

ほかの子たちもいる習い事では、自分の子が迷惑をかけるのは申し訳ないし、子ども自身もつらい思いをします。

その場所を楽しいと思えなければ、やはり不満が前に出てしまうのが子どもの状態です。

無理をさせることは、我が子だけでなくほかのお子さんたちにもいい影響はない、と思えばやめる選択肢も大切です。

合う場所はほかにもあることを忘れず、根気強く探していきたいですね。

(ハピママ*/ 弘田 香)

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