63歳オスカー俳優 上層部の娘のAI画像を使ってストライキ終焉と発言 米誌インタビューであえて「提案」

オスカー俳優のショーン・ペン(63)が、AIでスタジオ幹部の娘たちの画像を加工して脅せば、全米映画俳優組合(SAG-AFTRA) のストライキを終わらせることができるという“私案”を明かした。元妻ロビン・ライト・ペンとの間に女優の娘ディラン・ペンと俳優の息子ホッパー・ペンを持つ、2児の父親であるショーンは、あえて「卑猥な提案」をすることで、ハリウッドの権力者たちが、ピケットラインにいる俳優や脚本家たちとAIの使用に関する条件を合意させられると確信しているという。

ショーンはバラエティ誌のインタビューに、激怒しながら語った。「スタジオのトップがいる部屋にカメラクルーと一緒に入って、こう言うんだ。『あなたの娘さんが欲しいんです。娘さんのバーチャルなレプリカを作って、友だちを招待して、今すぐバーチャルなパーティーで好きなことをしたいんです。カメラを見て、それはクールだと思うって言ってくれませんか』」

そしてショーンは、「ビジネスの話ではない。卑猥な提案だ。幹部らがそんなことを受け入れ、もしそれが非難されないなら侮辱的なことだ」「これはモラルに関する露呈なんだ。モラルの欠如さ」と続けた。

ショーンは、アカデミー賞主演男優賞を2度受賞している名優。2021年の『リコリス・ピザ』で小さな役を演じ、また今年の『ダディオ』の演技では好評を博しているものの、近年は、調査報道、ドキュメンタリー制作、執筆活動に没頭してきた。2018年のインタビューで、演技について聞かれ、「もう恋はしていない」と答えていたショーンは、同年、風刺小説『ボブ・ハニー・フー・ジャスト・ドゥー・スタッフ』を出版した。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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