
9月16日、プレミアリーグ第5節のウォルヴァーハンプトンvsリヴァプールの一戦が、モリニュー・スタジアムで行われた。
ホームチームのウォルヴァーハンプトンは前節からキーパー、ディフェンスラインに変更はなく、MFパブロ・サラビアに代えて今夏に新加入のジャン=リクネル・ベルガルドがデビューを果たす。前線は右からファン・ヒチャン、マテウス・クーニャそしてペドロ・ネトという並びとなった。
一方のリヴァプールは、出場停止のフィルジル・ファン・ダイクのポジションにプレミアリーグ初先発となるジャレル・クランサーを起用。前線は右からモハメド・サラー、コーディ・ガクポそしてディオゴ・ジョタの3人が先発となった。南米予選帰りのダルウィン・ヌニェス、ルイス・ディアスはベンチからのスタートになった。
試合は序盤から動き、7分にホームチームのウォルヴァーハンプトンが幸先よく先制に成功する。ペドロ・ネトが左サイドでボールを受けドリブルで持ち運ぶと、ドミニク・ソボスライ、ジョエル・マティプの2人を抜き去りペナルティエリアに侵入しクロスを上げる。右サイドで上手くフリーになっていたファン・ヒチャンが押し込み1-0とする。
18分にもネトが個人技で魅せる。左サイドやや深い位置でソボスライをうまくかわすと、ペナルティエリア外からシュート。ゴール左に外れたものの、試合開始から存在感を放つ。
34分には三度ネトが魅せる。左サイドでジョー・ゴメスを華麗にかわし、ゴール前でフリーになっていたクーニャへ絶妙なクロスを配給するが、クーニャのヘディングはうまくボールにミートせず、チャンスを生かしきれない。
45+1分にリヴァプールもチャンスを迎える。左サイドからのクロスがGKホセ・サーのミスを誘い、サラー、ソボスライがシュートチャンスを迎えるが、どちらも体を張ったディフェンスに阻まれ同点とはならない。
前半はホームのウォルヴァーハンプトンが優位に試合を進め、1-0で折り返す。
前半、攻撃陣がやや噛み合わなかったリヴァプールは後半からディアスを投入すると、そのディアスが47分にさっそくシュートチャンスを迎える。ピッチ中央付近からソボスライがロングパスを送ると、左サイドのアンディー・ロバートソンがそのパスをダイレクトで中央へ送る。ディアスがヘディングで合わせるが惜しくもゴール左に外れる。
すると55分、サラーがペナルティエリア内でボールを受け、シュート性のボールをゴール前に送ると、ガクポが左足で押し込み同点に追いつく。ゴールを決めたガクポは直後の56分にヌニェスと交代しベンチに下がった。
70分には右サイドからの連携でペナルティエリア内へ侵入したリヴァプールは、ペナルティアーク付近でボールを受けたヌニェスがディアスとのワンツーから決定的な場面を迎えたが、ここはGKホセ・サーに阻まれる。
後半に入り徐々に攻撃が噛み合い始めたリヴァプールは85分、ついに逆転に成功する。GKサーがクイックリスタートを試み前線にパントキックを送るが、ロバートソンがそのボールをカットし、右のサラーへ預ける。ロバートソンはそのままペナルティエリアに侵入するとサラーの素晴らしいラストパスに左足で合わせ1-2とする。
さらに追加点を狙うリヴァプールは90+1分、ピッチ中央付近でボールを奪取したヌニェスが前線のサラーに預けると、ペナルティエリア内で上手く相手を引きつけたサラーはフリーになっていた途中出場ハーヴィー・エリオットへパス、豪快に左足を振り抜くと相手に当たりコースが変わりボールはゴールへ。決定的な3点目を奪う。
試合はこのまま終了し、アウェイのリヴァプールが後半だけで3点を奪い、敵地で逆転勝利を収めた。またこの日ベンチからのスタートになった日本代表MF遠藤航には出番はなかった。
次節、ウォルヴァーハンプトンはアウェーでルートンと、リヴァプールはホームでウェストハムと対戦する。
◉試合結果
ウォルヴァーハンプトン 1-3 リヴァプール
1-0 7分 ファン・ヒチャン(ウォルヴァーハンプトン)
1-1 55分 コーディ・ガクポ(リヴァプール)
1-2 85分 アンディー・ロバートソン(リヴァプール)
1-3 90+1分 オウンゴール(リヴァプール)