今夏のマーケットも多くの移籍が行われ、数多くのビッグネームが新しいクラブへと加入した。
『The Football Faithful』から「2023年夏に行われたプレミアリーグの移籍で疑わしい雰囲気がある5名」をご紹介する。
カイ・ハヴァーツ
加入元:チェルシー
加入したクラブ:アーセナル
移籍金:6500万ポンド(およそ119.46億円)
カイ・ハヴァーツはとても才能に恵まれた選手だ。体格があり、スピードがあり、技術がある。しかしイングランドではいくつかの輝きを見せただけで、安定感がない。なにか歯車が噛み合っていない。
チェルシーでは本来のポジションでプレーしていなかったこともあってアーセナルに加入したが、では本来のポジションに戻って活躍しているわけでもない。何が彼にとって最適なのか、誰も答えを持っていないようだ。
ジョニー・エヴァンス
加入元:エヴァートン
加入したクラブ:マンチェスター・ユナイテッド
移籍金:フリー
感情的な面で言えば、マンチェスター・ユナイテッドのファンは特別なものを感じているだろう。彼はクラブの生え抜き選手であり、プレミアリーグのタイトルを獲得した英雄の一人であるからだ。
ただ残念ながら彼は35歳であり、ベストな時期は過ぎている。マンチェスター・ユナイテッドは最終ラインにもっと経験を必要としているのは事実だが、大きな試合で彼に頼るのはリスクが大きい。
エメリク・ラポルト
加入元:マンチェスター・シティ
加入したクラブ:アル・ナスル
移籍金:2360万ポンド(およそ43.37億円)
逆に放出してもよかったのかという移籍だ。マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は有力な選手を大した理由もなく切り捨てることがあり、それが決して悪い未来をもたらすわけでもない。
ただエメリク・ラポルトはまだ29歳であり、トップレベルで大きな仕事ができる選手であり、イングランドでも最も優れたセンターバックの一人であり、そしてサイドもこなせる応用力を持つということだ。彼を出したことを後悔する日が来るかもしれない。
ラウル・ヒメネス
加入元:ウォルヴァーハンプトン
加入したクラブ:フラム
移籍金:500万ポンド(およそ9.19億円)
契約が発表された時点でフラムにとっては完全に受け入れられる補強だった。アレクサンダル・ミトロヴィッチのバックアップが全くいない状況が続いていて、安くそれを獲得できたからだ。
ただ、その後フラムはミトロヴィッチをアル・ヒラルへと売却し、その後釜を獲得することはなかった。昨季プレミアリーグで1ゴールも決めていないラウル・ヒメネスをファーストストライカーとして使うのはあまりにも不安が大きい。
ニコロー・ザニオーロ
加入元:ガラタサライ
加入したクラブ:アストン・ヴィラ
移籍金:ローン
アストン・ヴィラはシーズン序盤に負傷したエミリアーノ・ブエンディアの代役を必要としており、ガラタサライから多額の手数料を支払ってニコロー・ザニオーロを獲得した。
問題は彼もケガをしやすい体質であり、そして3430万ポンドもの買い取りオプションがついていることだ。昨年2月に1300万ポンドで取引されたばかりの彼にそれだけの額を投じる価値があるのかどうか…。