ポステコグルー監督のトッテナムが痺れる劇的逆転勝利。2得点演出のリシャルリソンが男になる

哲学の伝わるスタイル。攻め続けて…シェフィールドからアディショナルタイムに2ゴール!!

[プレミアリーグ 5節] トッテナム 2-1 シェフィールド/2022年9月16日23:00( 現地15:00)/トッテナム・ホットスパー・スタジアム

イングランド・プレミアリーグ5節、トッテナム・ホットスパーFCがアディショナルタイムのリシャルリソン、デヤン・クルゼフスキのゴールで、シェフィールド・ユナイテッドに2-1の痺れる逆転勝利を収めた。

攻め続けながらもゴールを攻略できないスパーズは、83分、ロングスローからグスタボ・ハメルに左足のショットを決められてしまう。

ただ、アンジェ・ポステコグルー監督が率いるトッテナムは、ここからより攻撃性を強める。全選手が徹底的に矢印をゴールへ向けて、シェフィールドが固める守備網を粉砕しようと試みる。

ゴールキーパーの負傷の手当てなどがあり、アディショナルタイムは実に12分。すると90+8分、コーナーキックからリシャルリソンが綺麗なジャンプヘッドで同点弾を叩き込む。

さらにホームチームは畳みかける。そして90+10分、ハーフスペースを攻略したリシャルリソンからのマイナスのパスを受けたクルゼフスキが右足で狙い澄ました一発を突き刺して逆転に成功! ホームの超満員大観衆の前で痺れる逆転勝利を収めてみせた。

試合後はキャプテンのソン・フンミンが、1ゴール・1アシストを記録し、ついにそのポテンシャルをこのホームの舞台で発揮したリシャルリソンの背中を押して、サポーターの前へ。そうやって、この日の“主役”をたたえた。そして“ボス”ポステコグルー監督も、サポーターから熱い拍手を受け、しっかりとその心を掴んでみせた。

関連記事>>鹿島】レオ・セアラの握手拒否に激怒、鈴木優磨「上手く相手の視覚から入り、落ち着いて決められた」

スパーズは4勝1分けで2位。試合をしながらより攻撃的に強くなっていく――ポステコグルー監督の哲学が伝わってくる劇的勝利となった。目標とする主要タイトル獲得へ、チームの一体感はさらに増し、上昇気流に乗っていきそうだ。

© SAKANOWA株式会社