茂木、九回勝ち越し 足大付はコールド勝ち 秋季栃木県高校野球第5日

9回、茂木・佐々木の中越え二塁打で二走・小池(右)がホームイン=県営

 第76回秋季県高校野球大会第5日は16日、県営球場ほかで2回戦6試合が行われ、茂木、足利大付、前回王者のシード作新学院などが3回戦へ進んだ。

 茂木は同点で迎えた九回、佐々木雅也(ささきまさや)の中越え2点適時二塁打などで3点を勝ち越し、7-4で栃木商に競り勝った。足利大付は川上蒼空(かわかみそら)、丸山遥也(まるやまはるや)の継投で大田原打線を2安打完封。7-0で七回コールド勝ちを収めた。作新学院は宇都宮工に3-1、足利工は高根沢に14-9とそれぞれ継続試合を制した。

 大会第6日は17日、県営、清原の両球場で2回戦の残り6試合が行われ、白鴎大足利、佐野、黒磯、石橋のシード勢が初戦を迎える。

交代メンバーが躍動 

 茂木は終盤に底力を見せ、粘る栃木商をかわした。九回に殊勲の勝ち越し打を放った佐々木雅也(ささきまさや)は「全員で気持ちを盛り上げながら戦えた」と声を弾ませた。

 選手起用が功を奏した。同点に追い付かれた直後の八回は遊撃手からマウンドに上がった小池良朋(こいけよしとも)が「気持ちで投げた」と無失点で抑えて流れを呼び込み、続く九回は途中出場でこの日初打席の佐々木が1死一、二塁から初球を捉え、中越えの2点勝ち越し打。「思い切りバットを振れた」と胸を張った。

 一方で打線は13安打を放つも12残塁。佐山浩行(さやまひろゆき)監督は「今日の課題を成長につなげてくれれば」と期待した。

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