中高生を主役にした映画祭「なら国際映画祭for Youth 2023」が16日、奈良市登大路町の奈良公園バスターミナルレクチャーホールで開幕した。前日の15日夜には会場近くの猿沢池前の五十二段でレッドカーペットセレモニーがあった。
なら国際映画祭は2010年から隔年で開催。21年からは次世代を担う子どもたちの発掘・育成を目的に「for Youth」を毎年開いている。
18日までの3日間、中高生が企画から撮影、編集までを手掛ける「ユース映画制作ワークショップ」、中高生だけで長編・短編映画を審査する「ユース映画審査員」、中高生が映画祭のPR・広報活動をする「ユースシネマインターン」の三つのプログラムを展開する。
セレモニーでは参加する中高生のほか、俳優で同映画祭アンバサダーの永瀬正敏さんや特別顧問の加藤雅也さんらが五十二段に登壇。エグゼクティブディレクターを務める奈良市出身の映画監督、河瀬直美さんがあいさつし、「類いまれな感性を持つ10代が、はばたくべき翼で風を受けて空高く飛んでほしい」と映画祭への思いを述べた。
ユース映画制作ワークショップが制作した2作品は18日に無料上映される。