西村優菜が底力の「67」で20位浮上 古江彩佳は3年ぶりの国内予選落ち

底力の「67」で初日の出遅れを取り戻した(撮影/村上航)

◇国内女子◇住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 2日目(16日)◇新南愛知カントリークラブ美浜コース◇6534yd(パー72)◇晴れ(観衆7932人)

米ツアーから帰国して出場の西村優菜と古江彩佳が明暗を分けた。西村は6バーディ、1ボギーの「67」で通算6アンダー。初日の1オーバー54位から20位に浮上した。5月「ブリヂストンレディス」以来の国内参戦に「暑かったけど、グリーンのスピードに合ってきました」とスコアに満足する一方、ホールアウト後の表情はいまひとつだ。

時差ボケもあり体調は万全じゃない(撮影/村上航)

7月にフランスで開催されたメジャー「アムンディ エビアン選手権」を皮切りに、スコットランド、イングランド、北アイルランド、カナダ、米国と移動を重ねて8週連続出場。身長150㎝の“小さな鉄人”ぶりを発揮し、世界を飛び回っている中で「距離を出す時のカットボールとかにミスが出たり、他にもミスがあって…」と疲労の色が隠せない。

「ホテルに戻ってバタンキュー」だった前夜も、時差ボケで午前4時に目が覚めた。「(午前7時25分の)スタートにはちょうど良かった」と言うものの、健全ではない。大阪生まれでプロ野球の阪神タイガースファンとしてはショックなことに14日の“アレ”も、てっきりテレビ中継が見られないと思って見逃した。「おじいちゃんが同じホテルに泊まっていて、朝起きたらテレビでやってたでー、と。なら『言ってよー』って感じです」と苦笑いした。

国内ツアーで3年ぶりの予選落ち(撮影/村上航)

一方、古江は国内ツアーでは2020年8月「ニトリレディス」以来44試合ぶりの予選落ちを喫した。初日に1オーバー88位と出遅れ、この日は4バーディ、1ボギーの「69」を巻き返したが、通算2アンダーでカットラインに1打及ばなかった。

半年ぶりの日本の芝に対応できず(撮影/村上航)

「後半に入って、パットのタッチが弱めになって打ちきれなかったかな」。3月「明治安田生命レディス」以来、半年ぶりの国内ツアーで「日本の芝を忘れている分、それに対応できなかったのが悔しいです」と残念がった。(愛知県美浜町/加藤裕一)

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