生まれて初めてアレ実感「次は日本一を」 阪神Vペナントやトロフィーの特別展、甲子園歴史館で始まる

阪神タイガースの優勝ペナントなどが掲示されている会場=西宮市甲子園町

 18年ぶりにプロ野球セ・リーグを制した阪神タイガースの優勝ペナントやトロフィーを披露する特別展示が16日、兵庫県西宮市甲子園町の甲子園歴史館で始まった。初日は開館前から約100人のファンが列をつくり、岡田彰布監督や選手らが手にした実物を間近で見て喜びをかみしめていた。(吉田敦史)

 トロフィーは黄金に輝く3本のバットが銀色の杯を支える形状。14日のセレモニーでは岡田監督が受け取り、高々と掲げた後、選手会長の近本光司外野手(淡路市出身)に手渡した。

 ペナントは縦2.3メートル、横5.3メートルで、白地に赤で「CENTRAL LEAGUE CHAMPIONS」と書かれている。岡田監督や大山悠輔内野手、佐藤輝明内野手(西宮市出身)ら選手が紺色の縁を持ち、客席のファンに手を振りながら場内を1周した。

 小学4年でファンになり、同館へは企画展のたびに足を運ぶという六甲学院中3年古銭太一さん(14)=西宮市=は「優勝を目指して戦ってきた選手の思いが伝わってきます。マジック点灯もファンになってから初めてのことだったけど、本当に優勝したんだな」と感慨に浸った。

 優勝の瞬間を甲子園球場のライトスタンドで見届けた同市の会社員岩村かなはさん(27)は一家で虎党といい「生まれた時からファンなので、近くで見られてうれしい」と感激。母の紀久子さん(57)は「阪神が勝つと会話が増えて家庭円満。日本一、取ってほしいね」と娘と顔を見合わせた。

 現在、先着4万人に監督や選手らの写真をあしらった優勝記念カード(全15種)を配布している。特別展示は11月5日まで。一般900円。午前10時~午後6時(11月以降は午後5時まで)。月曜休館(試合開催日と祝日除く)。甲子園歴史館TEL0798.49.4509

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