ポール・サイモンが難聴 演奏に支障もツアー復帰目指す「完全には難しいが、受け入れ始めている」

ポール・サイモン(81)が難聴による困難を克服し、ツアーに復帰できるよう努力していると明かした。サイモン&ガーファンクルとして60年代に人気を博したポールはここ数年、左耳に問題を抱えており、それがライブで曲を演奏する際に支障をきたしていることを認めている。

10日にカナダで開催されたトロント映画祭でポールは語った。「完全には難しいけど、難聴を受け入れ始めている」「通常、アルバムが完成すると、それを携えてツアーに出るんだ。そして、その作品を本当にものにする機会を得る。そうやって、あるスタンダードまでに進化し、さらに進化する。1週間後には、レコード(2023年発表の『7つの詩篇』)で僕が演奏したパートを弾いてくれる2人のギタリストと組んで、その曲を歌えるかどうか試してみるつもりだけど。自分の声とギターをどう融合させるかはわからない」

一方、ギターとの関係をポールはこう説明した。「僕は毎日ギターを弾いている。創造的に自分を表現できる楽器だ。でも、癒しを求める場所でもあるんだ。もし僕が『どうでもいいや』って感じているなら」「だから、僕にとってとても重要なもの。ある種の障害を持つと、意識が変わったり、人生との関わり方が変わったりするようなことが起こる」

これまでポールは、ツアーバンドとのリハーサルが上手く行っていないことを認めており「難聴の状態でどう演奏すればいいのかまだわかっていないんだ」とモジョ誌に語っていた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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