3連休最終日や連休明けも危険な残暑 東京都心は9月末にかけて過去最多・真夏日日数を更新か

 3連休最終日となる、あす18日(月・祝)にかけても各地で厳しい残暑が続く予想。また、連休明け19日(火)以降も、東京都心は9月末にかけて30℃以上の真夏日になる日が多くなりそう。たとえ30℃を下回っても一時的で、危険な残暑が続く見通し。この先も熱中症など体調管理に気を付けて過ごした方がよさそうだ。

午前中から9月中旬とは思えぬ暑さ

 3連休2日目となるきょう17日(日)は、午前中から日差しの届いている所が多く、南からは暖かい空気が流れ込んでいる。そのため、糸魚川(新潟)では午前8時に30℃を超え、高田(新潟)は午前11時過ぎに35℃を超えるなど午前中から9月中旬とは思えないような暑さとなっている。
 また、東京都心は午前中からすでに30℃を超え、今年85日目の真夏日となって過去最多の真夏日日数を更新し続けている。

 このあとも各地で厳しい残暑が続く見通し。最高気温は松江や京都なども35℃まで上がる見通し。京都は2日連続の猛暑日となり、統計開始以来、最も遅い猛暑日を更新しそうだ。長野は36℃と、人の体温並みの気温となりそうだ。

連休最終日や連休明けも暑い

 連休最終日となる、あす18日(月・祝)も厳しい残暑が続く見通し。最高気温はこの時季としては大幅に高い所が多く、関東の内陸を中心に35℃以上の猛暑日になりそう。
 また、連休明け19日(火)以降も気温は平年より高い日が多い予想。東京都心でも35℃近くまで上がる日がある見通し。たとえ雨で30℃を下回っても一時的で、9月末にかけてまだ夏の高気圧の張り出しが強いため、30℃前後の日が多くなりそう。さらに年間の真夏日日数を更新する見通しだ。

 最新の1か月予報では、10月半ばにかけて全国的に平均気温は平年より高い確率が70%以上と高くなっている。
 記録的な残暑が続くおそれがあるため、この先も万全な熱中症対策が必要だ。暑さを避け、できるだけ涼しい服装で過ごした方がいいだろう。また、周囲と声を掛け合いながら、こまめに水分や休憩をとるよう心掛けたい。

熱中症の疑いがある場合の対処例

 万が一、自身や周囲で「めまい」「吐き気」「高い体温」や「意識の障害」など熱中症の疑いがある場合は、環境省によるとすぐに風通しのよい日陰、できれば冷房の効いている室内などに移動し、水分や塩分を補給する必要があるとしている。また、すみやかに医療機関を受診し、意識がない場合やまっすぐ歩けない場合などは救急車を呼び、到着までの間は積極的に体を冷やすよう呼び掛けている。

(気象予報士・鈴木悠)

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