サザエさんの街に「ラッセラー」響く 登場人物描いたねぶたも 東京・桜新町

サザエさんの登場人物を描いたねぷたをバックに盛り上がるハネトたち=16日午後、東京都世田谷区

 東京・世田谷の桜新町商店街(通称・サザエさん通り)で16日夜、恒例のねぶたまつりが開かれ、「ラッセラー」の勇壮なかけ声が街を包み込んだ。

 まつりは商店街振興組合が主催。青森市浪岡地区と交流を縁に2004年、商店街50周年記念事業としてスタートした。桜新町はサザエさんの作者長谷川町子さんと縁が深い。

 午後7時、首都圏在住者らでつくる「首都圏青森ねぶた囃子(ばやし)会」「青森ねぶた囃子 二木組」「東京ねぶた連合會」が笛、手びらがね、太鼓で威勢よくはやしを奏で始めると、青森の夏同様、沿道は一気にまつりモードに入った。

 「青森ねぶた跳人衆団 跳龍會」や、新型コロナウイルス禍の制限が解かれ4年ぶりに参加した一般のハネトも躍動。サザエさんや家族らを描いた扇ねぷた2台や人形ねぶたが登場すると、観客は一段と盛り上がった。近くに住む小学3年生、加治屋友梨さん(8)は「にぎやかで楽しい祭り。ハネトはとても元気があった。本物の祭りも見てみたい」と話した。

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