ミラノ・ダービー大敗のミラン、指揮官はインテルの強さ実感 「我々よりも賢く、効果的だった」

[写真:Getty Images]

ミランのステファノ・ピオリ監督が完敗したインテル戦を振り返った。イタリア『スカイ・スポーツ』が伝えている。

互いにセリエA開幕から3連勝という状況で迎えた16日の第4節、ミラノ・ダービー。ミランは立ち上がりからインテルの元アルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンにゴールを許す展開となり、前半終盤にはフランス代表FWマルクス・テュラムにスーパーゴールを決められてしまう。

後半に入ると、ポルトガル代表FWラファエル・レオンのゴールで1点を返したが、再びムヒタリアンにネットを揺らされ、1-3に。その後も失点を重ねると、最終的に1-5で敗戦となった。

ピオリ監督は試合後、大事なダービーマッチを落としたことを悔い、良くなかった点を指摘した。

「残念だったのは、状況を立て直せると思われた瞬間に失点してしまったことだ。2失点目の形も悪かった。ボールを持っていたのに、プレーをミスしてしまった」

「パスミスが多かったとは思わないが、リスタートは注意不足だった。試合全体を通してそうだったし、1-3になって足が止まってしまった。このようなことがあってはならないし、改善していきたい」

「大きな意味を持つダービーでこのような大敗を喫するのは残念だし、この結果は我々のパフォーマンスに対して重すぎる。我々は1-3まで試合を続けていたが、もっとうまくできるはずだ」

「インテルは我々よりも賢く、効果的だった。なぜファンに謝らなければならないのか? 負けたかったわけでもないし、5失点したかったわけでもない」

ピオリ監督はこのような負け方をしてもチームの強さに対する自信をのぞかせたが、新加入選手が適応するための時間が必要だとも述べた。

「結果的に我々は明確に負けているし、インテルは強い。しかし、それは我々も同じだ。上位を目指してプレーすることができる」

「この試合によって、選手たちの価値やチームの層の厚さが損なわれることはない。イタリアのリーグ戦をよく知らない新加入選手がいることは明らかで、彼らは少し時間を与えられるべきだ」

19日にはチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージのニューカッスル戦に臨むミラン。ピオリ監督に今回の大敗を引きずる様子はない。

「CLで良いスタートを切らなければならない。ダービーによる余波はないし、私は成熟したチームを指揮している。我々の良い点と悪い点を分析する。火曜日に向けてメンタル面では問題ない。このような試合は成長にも繋がる」

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