プリキュアになるには?関根明良「どんな時も笑顔でいること!」20周年記念映画、ピュアな質問に感激 

人気アニメシリーズの映画最新作「映画プリキュアオールスターズF」(田中裕太監督)の公開記念舞台挨拶が16日、都内で行われ、キュアスカイ(ソラ・ハレワタール)役の関根明良、キュアプリズム(虹ヶ丘ましろ)役の加隈亜衣、キュアウィング(夕凪ツバサ)役の村瀬歩、キュアバタフライ(聖あげは役)の七瀬彩夏、キュアマジェスティ(プリンセス・エル)役の古賀葵が登壇した。

プリキュア20周年記念作品で、過去シリーズの全プリキュアが集合。プリキュアの皆がバラバラに飛ばされてしまった不思議な世界を舞台に、それぞれが別の場所で、新たに出会った仲間たちと団結し、唯一の手掛かりであるお城を目指すストーリーが描かれる。15日公開から好調なスタートを切った同作。海外でもタイ、ラオス、イタリア、カンボジア、台湾、香港、マカオの7つの地域で公開することが決定している。

客席にはプリキュアのコスチュームに身を包んだ子どもから、友達同士で見に来ている学生など、幅広い層の観客の姿で会場が埋め尽くされる中、テレビ放送中の最新シリーズ「ひろがるスカイ!プリキュア」の声優陣である関根明良、加隈亜衣、村瀬歩、七瀬彩夏、古賀葵が登壇。大きな拍手に包まれ、それぞれが挨拶を行った。

「ひろがるスカイ!プリキュア」メンバーとしては、初めての映画作品。関根は「ホッとしている、というのに尽きます!映画のプリキュアは毎年とても感動する作品に仕上がっていますが、そんな映画にプリキュアとして参加できることはなんて幸せなんだろうと思っていたら、あっという間に公開日で…。ただただ幸せな気持ちでいっぱいです」と素直な気持ちを吐露した。

加隈は「台本を読んだ時も収録の時も、ずっとワクワクしていて。お互いチームごとに収録をしていたので、お互いの感想は聞いていたんです」と明かし、「先に映画を観たスタッフさんからは“すごいです”という話も聞いていて。その時のスタッフさんの表情が印象的だったので、きっとお客さんも見終えたあとそんな表情をされるんだろうなと思って、さらにワクワクしています」とニッコリ。

村瀬は、開口一番に「今日プロデューサーやスタッフさんから、“好調な滑り出しです”という一言をお聞きして。嬉しいんですよ!ありがとうございます」と感謝の言葉を述べ、「僕ら以外にも、命をかけて映画に関わってくれているスタッフさんが大勢いらっしゃる。いろんな人が魂を削りながら良いものを世に出そうという思いで関わっているので、この一言は嬉しかったですね」と喜びを爆発させていた。

七瀬は「プリキュアに携わってきたスタッフさん、声優さんの想いがたくさんこもった作品になっていると思います。この映画をこれから始めてご覧になる皆さんが羨ましいくらいです。私もキュアバタフライとして携わらせていただいて幸せでした。楽しんでいただけたらと思います」とメッセージを送っていた。

そして古賀も、「大人からお子さんまで、幅広い世代の方に観に来ていただけていることが嬉しいです。プリキュアに20年分の歴史があるように、皆さんにもプリキュアと歩んできた想いや熱量があると思うので、熱い気持ちになりますね」と感慨深い様子で語り、「ここで皆さんと同じ時間を共有できて幸せです」と喜びを滲ませていた。

さらにトークは、実際に映画を鑑賞した感想についての話題に。

「20年繋がれてきたバトンや絆を感じると思う」と語る関根は、「きっと映画を見終えたあとは“推しキュア”が増えるんじゃないかなと思います。見ていなかったシリーズも見たくなるような映画に仕上がっていると思います。78人もプリキュアが登場するので!」と声を大にしてアピール。

加隈は「『プリキュア』でしか得られないものがあると思います。この感動ってなんなんだ ろうと思いました。改めてプリキュアの良さを感じるというか。プリキュアをたくさん浴びて、とにかく“好き!”っていう感覚なりますし、そういう熱い気持ちになれたのが映画の感想です」と熱弁。さらに4年ぶり(配布は3年ぶり)に入場者プレゼントとして復活した《復活!ミラクルライト》についても触れ、「ミラクルライトで一緒にプリキュアを応援できるのも良いですよね」と笑顔を見せた。

一方、「ストーリーラインも美しいし、キャラクターも個性的。素敵なところはたくさんあるけれど、一番は誰も“一人ぼっち”にさせないところ」と本作の魅力を表現したのは村瀬。「今までのプリキュアシリーズもそうですが、まあるい円の端っこにいる人たちも“おいで”ってしてくれるようなところ。プリキュアプリキュアらしいというか、素敵だなって思いました。推しポイントですね」とプリキュアならではの魅力を推していた。

さらに、本作の「繋ぐ」というテーマになぞらえて、舞台挨拶に来られなかった遠方に住む子どもたちとプリキュアを繋ぐという配信企画を実施。スクリーンいっぱいに本作のアンバサダーの子どもたちが映し出され、「ひろがるスカイ!プリキュア」のキャラクターたちも登壇し、子どもたちからプリキュアやキャストへ質問タイムが始まった。

最初に飛び出したのは、「私も大きくなったらプリキュアになりたいです♡ どうやったらプリキュアになれますか?」という質問。

関根はピュアな子どもの質問に感激のあまり涙を浮かべながらも、「ソラちゃんもはじめはお友達がいなかった子なんですが、みんなと出会ってたくさんのことを知って、今はプリキュアとしてみんなと活躍しています。周りのみんなを大切にして、一歩ずつ前に進んでいけばプリキュアになれると思います」と優しく語りかけていた。

さらに加隈は「プリキュアのみんなは、すごくキラキラしていて、カッコよくて…。一人じゃできないことも支え合いながら乗り越えています。一色一色が集まって虹色になるように、みんなで一緒にいるからこそできることもあると思います。自分の色を見つけて、その色を輝かせながら誰かために頑張っていたらプリキュアになれるんじゃないかな」とメッセージを送っていた。

続く子どもからの質問は「たくさんお友達をつくるにはどうしたらいいですか?」というもの。

村瀬は「ツバサくんは内気な子なんですが、勇気を出してみんなの輪の中に入っていったらお友達ができました。お友達を作りたくても、なかなか話しかけられない子もいると思うけれど、一度勇気を出してみて話しかけてみたりしてもいいんじゃないかなと思います!」と子どもに寄り添いながら語りかけていた。七瀬も「私がアゲハちゃんから教わったのは、毎日気分を上げて笑顔でいたらみんなと繋がることができるということ。きっと笑顔でいればお友達が増えるかなと思います!」と元気いっぱいにアドバイス。そして古賀も子どもたちの姿に時折涙ぐみながらも、「エルちゃんはソラちゃんたち4人の姿を見ながら、いろんなことを教わったんです。一人で遊ぶのも楽しいけれど、みんなの方がもっと楽しいとか、力を合わせる大切さとか…。大切な人ができるのはすごく素敵なこと。大切な人からたくさんの愛情をもらって、エルちゃんはマジェスティになれたんです。大好きだなと思える人が見つかればいいところもたくさん見えてくると思うので、きっとお友達が増えていくと思います!」と愛情いっぱいに表現していた。

最後の子どもからは「どうしたらヒーローになれますか?」という質問が。

関根は、「ソラちゃんから教えてもらったのは、ヒーローはどんな時も笑顔でいること、今やりたいことをするということ。ソラちゃんのように目標に向かってまっすぐ進んで、誰のヒーローになりたいか考えてみてください。家族のお手伝いをすることでも、お友達の手助けをすることでも、ヒーローになれると思う。みんな誰かのヒーローだと思うので、これからも頑張ってください!」と力強く語りかけた。

アンバサダーの子どもたちは、憧れのプリキュアやキャストと話すことができ、喜びと緊張が入り混じった様子だったが、子どもたちの素直な質問に会場が笑顔に包まれた。

最後にキャストを代表して、関根は「この後みなさん映画を見られるということなので、ただただこの一言を言わせてください。たくさん楽しんでください!いっぱいプリキュアを応援してください!よろしくお願いします!」と熱いメッセージで締め括り、イベントは大盛り上がりで幕を閉じた。

(よろず~ニュース編集部)

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