8月県内企業倒産23件 「経営環境は不安定な状況」

8月県内企業倒産23件 「経営環境は不安定な状況」

 2023年8月の千葉県内の企業倒産件数は23件で、前の年の同じ月と比べて3割近く増えました。

 新型コロナの影響が少なくなっている一方、長引く物価高など、依然として企業経営を取り巻く環境は不安定な状況です。

 民間の信用調査会社、東京商工リサーチ千葉支店によりますと、8月の県内の企業倒産件数は23件で、前の年の同じ月から5件増えました。このうち建設業の1社は、負債総額がおよそ15億円に上る大型倒産でした。また、新型コロナに関連する倒産は2件ありました。

 東京商工リサーチは調査結果について、新型コロナの影響については、5類への移行で行動制限がなくなり、インバウンドも増えるなど「明るい材料が着実に増えつつある」としました。 

 しかし、物価高が長引く一方、販売価格への転嫁ができず、建設業や製造業、運送業を中心に影響が続いていて、「企業経営を取り巻く環境は依然として不安定」とみています。 

 そのため、今後の見通しについては「当面は現行水準もしくは現行水準を上回る企業倒産が続くと見られる」としています。

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