2役挑戦の武田玲奈「結婚願望はあります」 子どもを抱き上げるシーンでは戸惑いも

映画「唄う六人の女」(10月27日公開)に出演する女優の武田玲奈がこのほど、大阪市内でよろず~ニュースの取材に応じた。2役を演じた気持ち、結婚観、故郷・福島への思いなどを語った。

物語は人里離れた森に迷い込んだ対照的な性格の2人の男(竹野内豊、山田孝之)が、そこで暮らす物言わぬ6人の女たちに監禁されるサスペンススリラー。武田は竹野内豊が演じるコマーシャルフォトグラファー・萱島森一郎の恋人「咲洲かすみ」と、子だくさんな六人目の女「包み込む女」の2役を演じる。

武田は「全く違う人物に映っているといいなあという思いで演じました」と振り返った。活発な恋人と物言わぬ女という対照的な2役。「特にごちゃまぜになることはなかったですね。同じ日に2役を撮ることはあんまりなかったので。全然、苦にはならなかったです」とスムーズに切り替えはできた。

ただ、子どもを抱き上げるシーンで戸惑うこともあった。「慣れている抱き上げ方もありますし、普段、なかなかそういう機会はないので、いろいろと教えていただきました」。自身の結婚観については「もともと結婚願望はありますので。子どもは欲しいなあと思ってます」と明かした。

竹野内豊とは初共演で、抱いていた印象とは全く違っていた。「芸歴もすごいある方ですし、ずっとテレビにも出られている方なので、ちょっと近寄りがたい感じかなと思っていたんですけど。全然、そんなことがなくて、気軽にお話してくださいました。意外でした」。クールなイメージとのギャップに一気に距離が縮まり、恋人同士の雰囲気にもすっと入れた。うなぎが大好物の武田に、おいしい店も教えてくれたという。

福島県いわき市出身。故郷に対する思いは強い。現在は「いわづきツーリズム推進特命部長」として、地元のPRに一役買っている。「福島県出身者として、私ができることは限られていますけど、私にしかできないこともあると思うので。発信していきたいですね。知られていない、おいしい食べ物やイベント、新しい事業などを広めていきたいです」と地元へのさらなる貢献にも意欲を見せていた。

◆武田玲奈(たけだ・れな)1997年7月27日生まれ、26歳。福島県出身。2014年にPopteenレギュラーモデルとして芸能活動をスタート。2015年3月映画「暗殺教室」で女優デビュー。2023年福島県いわき市の観光や食の魅力を発信する「いわきツーリズム推進特命部長」に任命された。映画、舞台、テレビなど幅広く活躍中。

(よろず~ニュース・中江 寿)

© 株式会社神戸新聞社