横浜国大で「ぼうさいこくたい」開幕 関東大震災の教訓分かち合う 過去最多の390団出展

大勢の来場者でにぎわっている「ぼうさいこくたい2023」の会場=17日、横浜国立大

 県内初開催となる国内最大級の防災イベント「ぼうさいこくたい2023」が17日、横浜国立大(横浜市保土ケ谷区)で開幕した。過去最多の約390団体が出展し、発生から100年を迎えた関東大震災の教訓や災害対応の最新の知見を共有した。18日まで。

 大会のテーマは「次の100年への備え~過去に学び、次世代へつなぐ~」。地震と風水害関連の講演やシンポジウム、展示、体験などが企画され、17日は家族連れらでにぎわった。

 関東大震災関連では、立命館大歴史都市防災研究所の北原糸子客員研究員が当時の救護や救済活動について講演し、東京や横浜の被災者を全国各地で受け入れたと説明。兵庫県立大大学院の阪本真由美教授は、大きな被害を受けた横浜の居留地を神戸の外交団が中心となって支援したことを取り上げ、「1995年の阪神大震災で真っ先に神戸に駆け付けたのは横浜市。つないでくれた支援のご縁だった」と振り返った。

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