パラクライミング、茨城・つくばで大会 15メートルの壁で熱戦展開

笑顔を見せながらクライミングに挑む、フォースタートの大内秀之理事長=つくば市下原

パラクライミング大会「チャレンジド・クライミング・カップ」が17日、茨城県つくば市下原のスポーレクライミングジムで開かれた。3部門に分かれ、県内外の選手9人が熱戦を繰り広げた。

主催したのは一般社団法人フォースタート(大阪府堺市、大内秀之理事長)。障害があってもスポーツクライミングを楽しもうと企画された。

大会は「両腕だけで登る」「片手と両足を使う」「初心者向け」の3部門で実施。今年のパラクライミングのワールドカップや世界選手権で金メダルを獲得した高野正選手も出場した。

各選手は高さ約15メートルの壁に固定された大小さまざまなホールド(突起物)をつかみながら登り、一定の間隔ごとに置かれた鈴を鳴らして、その回数で得点を競った。壁を登る途中、手を振ったりする選手の姿に対し、観客から「がんばれ」「ナイスホールド」などと歓声が上がった。

大内理事長は両腕だけで登る部門で優勝した。盛り上がりを見せた会場の雰囲気に「登っている選手も観客も応援し合える環境は最高。みんなでつくり上げられて良かった。来年も続けたい」と笑顔を見せた。

© 株式会社茨城新聞社