肘靱帯の治療、手術か温存か 復帰へのリハビリは確立

 野球の投手が痛めることが多い肘靱帯の治療法では、損傷した靱帯を切除し、他の部位から正常な腱を移植するいわゆる「トミー・ジョン手術」が知られている。エンゼルスの大谷翔平も2018年10月に受け、他の日本人選手ではダルビッシュ有(パドレス)らも経験した。投手では復帰に1年以上かかるが、症例が多いためリハビリ方法も確立されている。

 最近は移植する腱に加えて人工靱帯を使って補強する「ハイブリッド手術」もある。リハビリ期間はトミー・ジョン手術より短いとされるが、症例や長期に経過観察した例は多くはない。

 手術を行わず温存して回復を目指す手法に「PRP注射」がある。

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