3バック回帰のI神戸が田中美南弾などで東京NBに3発快勝!B組は5チームが決勝進出の可能性残す大混戦に【WEリーグカップ】

17日、2023-24 WEリーグカップ グループステージ グループB第4節の3試合が各地で行われた。

グループAはサンフレッチェ広島レジーナが決勝進出を決めたが、グループBは混戦模様。2勝1分けの首位に立つ日テレ・東京ヴェルディベレーザは、スタートに躓き1勝2敗のINAC神戸レオネッサをホームに迎えたが、3失点の完敗を喫した。

ボール保持に勝る東京NBが相手陣内でのプレーを増やすが、試合を動かしたのは、これまでの4バックから昨季まで採用していた[3-5-2]に戻したI神戸。16分、アンカーの松原優菜がサイドへ流れつつ、スルーパスを送ると、左ポケットを取った愛川陽菜がグラウンダーの折り返し。ゴール前の田中美南は松田紫野を背負いながらも、上半身のフェイントと左足のファーストタッチでマークを外し、反転してのフィニッシュを右隅へ流し込んだ。

一瞬の隙を突かれた東京NBも、28分に土方麻椰が細かいタッチで相手を転ばせての右足フィニッシュを見せるも、シュートは中空へ。さらに前半終了間際はダブルボランチの一角、菅野奏音が頭部を固定されて担架でピッチを後にするアクシデントに見舞われる。

対してI神戸もハーフタイム直前にテコ入れを図り、山本摩也を下げて成宮唯を投入。すると、後半立ち上がりの53分、連動したプレスをかけて左サイドの高い位置で奪い切ると、田中美南、北川ひかるとつなぎ、最後は成宮がネットを揺らした。

さらに6分後には新加入の林愛花にもWE初ゴールが誕生。北川の右CKはGKが弾き、こぼれ球に反応し、ボレーで決めた。

東京NBも木下桃香がDFをブラインドに使った絶妙なシュートを放つも、なでしこジャパンの守護神・山下杏也加もファインセーブ。終盤猛攻を仕掛けた東京NBだったが、最後までI神戸の牙城を崩せず、今季初の黒星を喫している。

ともに1勝1分け1敗、勝ち点「4」で並ぶアルビレックス新潟レディースと大宮アルディージャVENTUSの一戦はゴールレスドローに終わった。

大宮Vは開始2分にFKから阪口萌乃が際どいヘッドを放てば、新潟Lもこの日はボランチで起用されたブラフ・シャーンが鋭い左足のミドルを見せる。後半の大宮Vはボックス手前右から上辻佑実の左足シュートがクロスバーを叩き、新潟Lもブラフ・シャーンのクロスから大外でフリーとなった石淵萌実に絶好機が訪れるも、枠に飛ばせず。ドローでタイムアップを迎えている。

1勝1分け1敗のACパルセイロ・レディースと、1分け2敗のちふれASエルフェン埼玉の対決も、勝ち点「1」を分け合うこととなった。

再三再四互いにチャンスを作ったものの、AC長野は今季初出場となったGK風間優華、EL埼玉はアジア競技大会の日本女子代表メンバー・GK浅野菜摘が好守を披露。両者無得点に終わった。

グループステージの順位は総勝ち点が最優先となり、並んだ場合は当該チーム同士の対戦成績によって決まる。今節の結果を受け、グループBは1位から6位までが勝ち点差「3」にひしめく状況となり、EL埼玉を除いた5チームに決勝進出の可能性が残ることとなった。

◆WEリーグカップグループステージ第4節

9月16日

▼グループA

セレッソ大阪ヤンマーレディース 3-1 マイナビ仙台レディース

9月17日

▼グループA

三菱重工浦和レッズレディース 1-2 サンフレッチェ広島レジーナ

ノジマステラ神奈川相模原 1-1 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース

▼グループB

アルビレックス新潟レディース 0-0 大宮アルディージャVENTUS

日テレ・東京ヴェルディベレーザ 0-3 INAC神戸レオネッサ

AC長野パルセイロ・レディース 0-0 ちふれASエルフェン埼玉

© 株式会社シーソーゲーム