横浜・上大岡のラーメン店長殺害疑い 従業員で親族の35歳男逮捕

刺傷事件が発生した現場付近=横浜市港南区

 横浜市港南区上大岡西1丁目のラーメン店で、店長の男性(33)が血を流して死亡しているのが見つかった事件で、県警捜査1課と港南署は17日、殺人の疑いで、同区大久保2丁目、同店従業員の男(35)を逮捕した。同課によると、男は男性の親族で、数年前から同店で働いていたといい、「私がやったことに間違いありません」と供述、容疑を認めている。

 逮捕容疑は、15日、同店で男性に対し、刃物を突き刺すなどして殺害した、としている。司法解剖の結果、死因は失血死。捜査関係者によると、男性には腹部や背中など上半身を中心に多数の傷があり、抵抗した痕もみられた。店内には争った形跡があり、遺体の近くに包丁が複数本落ちていた。同課によると、男は「包丁を使った」とも供述しており、県警は凶器の特定を進めている。
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 男性の妻は17日、法律事務所を通じ、「このような事件が起きてしまい、家族全員、心身ともに衰弱している状況です。今は、どうかそっとしておいていただければと思っています」とのコメントを出した。

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