カメラ手にファン続々 「true tears」バス

ラッピングバスにカメラを向けるファン=南砺市のJR城端駅

  ●JR城端駅で撮影

 JR城端駅には、城端が舞台モデルのアニメ「true tears」のファンらが訪れ、放送15周年を記念したラッピングバスを写真に撮って楽しんだ。

 同アニメは南砺市城端のアニメ制作会社ピーエーワークスが手掛け、「聖地巡礼」ブームを背景に全国各地のファンを富山に集めた人気作。ラッピングバスは富山新聞社が創刊100年を記念して開く「true tears展」と連動した取り組みで、高岡と城端、五箇山を結ぶ加越能バスの「世界遺産バス」で15日から運行している。

 同アニメには城端むぎや祭と城端曳山祭をモデルにした「麦端まつり」が登場する。ファン仲間で祭りを訪れた東京都江東区の会社員内原康次さん(48)は同アニメの魅力を「リアルな恋愛物語と富山の美しい風景」とし「祭り会場でバスのことを知り、撮影に駆け付けた」と話した。

 鹿児島県など遠方からもファンが来訪。和歌山県から訪れた会社員の中村良さん(32)は高岡駅からラッピングバスで城端むぎや祭に向かった。「キャラクターも物語も魅力的。自分の好きな作品が15年たって多くの人に見てもらえることがうれしい」と話した。

 世界遺産バスで城端むぎや祭見物に来た高岡市京田の公務員榎本仁さん(60)は「移動に便利なので往復で利用した。アニメも知っています。ラッピングで世界遺産バスに人気が出ればいいですね」と期待した。

 「true tears展」は11月2日から12月4日まで南砺市クリエイタープラザで開催される。

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