【ばんえい・岩見沢記念】アオノブラックが惜敗に終止符!重賞12勝目…金田利「力強く歩いてくれた」

17日、帯広競馬場で行われた11R・岩見沢記念(BG2・3歳上・ダ直200m)は、金田利貴騎乗の1番人気、アオノブラック(牡7・ばんえい・金田勇)が勝利した。2着にメジロゴーリキ(牡9・ばんえい・松井浩文)、3着にコマサンエース(牡7・ばんえい・金田勇)が入った。勝ちタイムは2:37.7(馬場水分1.5%)。

2番人気で島津新騎乗、インビクタ(牡7・ばんえい・松井浩文)は、3着敗退。

スタートから勢いよく一斉に飛び出した各馬は道中、何度も息を入れながら、メジロゴーリキを先頭にほぼ一団のまま第二障害まで進行。第二障害ではアオノブラックが一番手で仕掛け、メジロゴーリキ、コマサンエースが続いて仕掛ける。第二障害を先頭でクリアしたのはアオノブラック。ひと腰で障害を越えると下りる勢いのままメジロゴーリキら二番手以下を突き放した。

メジロゴーリキがコマサンエースとの二番手争いを後目に、十分なリードを広げたアオノブラックが力強い脚で他馬を寄せ付けず圧勝。今年度重賞で惜敗続きに終止符を打ち、1月の帯広記念に続く重賞12勝目を飾った。2着はメジロゴーリキが必死に食らいつき入り、粘るコマサンエースに昨年の優勝馬インビクタが鋭い末脚で並んだところがゴール、2頭が3着同着となった。アオノブラックを管理する金田勇調教師、騎乗した金田利貴騎手は岩見沢記念を共に初制覇となる。

1着 アオノブラック
金田利貴騎手
「負けられないと言い聞かせながらも力まないように騎乗しようと思いました。メムロボブサップがいないレースで展開が読めないところもありましたが、いたずらに速いペースではなかったので落ち着いて騎乗しました。今日の展開はアオノブラックにとって余裕があったと思います。砂を入れ替えたことはどちらに転ぶかわからなかったですが、今日の重量を考えたら良かったと思いました。まだまだ体調面は好調ではないですが、これから寒くなるにつれて上がってくれると思います。障害では隣の馬が仕掛けてからでもいいかと思っていましたが、アオノブラックに行く気があったので任せてみることにしました。息が入った分、力強く歩いてくれました。今日はライバルがいなかったので、今年度の悔しい気持ちを晴らせたわけではないですが、悔しかった思いを良い方向に捉えることが出来たと思います。例年ここから強くなってくる馬なので注目していただきたいですし、自分自身もこの馬のことを知って良い結果を出せるよう頑張りたいです。これからもアオノブラックとばんえい競馬の応援をよろしくお願いいたします」

金田師「ホッとしました」

岩見沢記念 口取り (C)ばんえい十勝

金田勇調教師
「ホッとしました。レースは落ち着いて序盤から進められたのではないかと思います。展開は想定内で、障害の天板に差し掛かった時にもう大丈夫だと勝利を確信しました。春から重賞を獲れていない状況でなんとか一つは獲ってやろうと思っていましたが、今年の夏は体調面で厳しく大変でした。悔しいことだらけでしたが、今日はまずまず上手くいったと思います。これからのシーズンの馬なので、次の北見記念での3連覇に注目していただきたいです。ライバル馬にも最近は少し置かれてしまっているが、また大接戦をしたいと思います。これからもばんえい競馬の応援をよろしくお願いいたします」

アオノブラック 111戦33勝
(牡7・ばんえい・金田勇)
父:ケンジュオー
母:ノリノメイチャン
母父:アサヒホウザン
馬主:青山修
生産者:山口和子

【全着順】
1着 アオノブラック 金田利貴
2着 メジロゴーリキ 西謙一
3着 コマサンエース 西将太
3着 インビクタ 島津新
5着 ミノルシャープ 鈴木恵介
6着 コマサンブラック 藤野俊一
7着 キョウエイリュウ 村上章

© 株式会社競馬のおはなし