大洪水のリビアで救助隊3人死亡 交通事故、ギリシャから現地入り

 【カイロ共同】国家分裂状態のリビア東部で起きた大洪水で、ギリシャから現地入りしていた救助隊メンバーが交通事故に遭い、ロイター通信は17日、ギリシャ軍の情報として3人が死亡、2人が不明と伝えた。リビア東部勢力幹部は4人が死亡、15人が負傷し、うち7人が重体と説明した。

 ギリシャの救助隊は最大被災地デルナに向かっていたとみられる。

 リビア東部ではダム2基が決壊し、11日に大洪水が発生。濁流が押し寄せた下流域で甚大な被害が出た。これまでにリビア赤新月社の話として1万1千人以上が死亡したと伝えられた一方、WHOは確認された死者数は3958人で、9千人以上が行方不明だとしている。

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