さよなら手書き! たつの市が「書かない窓口」新設 10月2日から、住民票などの申請簡略化

「書かない窓口」の手続きを研修で学ぶ市職員ら=たつの市役所

 兵庫県たつの市はマイナンバーカードなどの情報を使い、来庁者が書類に手書きしなくても手続きができる「書かない窓口サービス」を10月2日に開設する。導入に向けた職員向けの研修会があり、スムーズに応対するための注意点を確認した。

 市が掲げる「DX推進基本方針」に基づき、姫路・西播磨の自治体では初めて導入する。市役所本庁舎に専用端末を備えた「手続総合案内」を置き、職員が用件を聞き取って書類作成を手伝う。マイナンバーカードに記録されている電子情報を活用するほか、運転免許証をカメラで読み取って手続きを簡略化し、手書きする手間を省く。

 来庁者がスマートフォンを使う「事前申請」も導入する。前もって専用サイトに必要事項を入力するとQRコードが作成され、窓口に提示すると、素早く申請書を印刷できる。

 来庁者が手書きした住所や名前を職員が目視しながら入力する従来の方法ではミスが発生しやすいため、市は、システム上で情報を転記することに加え、職員が口頭で聞き取って端末に入力する方法も使ってミス防止を図る。

 来月の開始時には、住民異動届▽住民票の写し交付▽印鑑登録証明書▽戸籍謄抄本▽税務証明書-の申請書を対象にし、今後、他の書類への拡大を目指す。(直江 純)

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