モンゴル人16人 茨城・日立で「恩返し」の清掃

災害ボランティアに参加したモンゴル人ら=日立市田尻町

茨城県日立市では17日、国内に住むモンゴル人16人が災害ボランティア活動に参加した。作業に汗を流した男性は「日本にいるモンゴル人は皆、どこかしらで日本人にお世話になっている。恩返しできたら」と思いを話した。

参加したのは、グループ「ありがとう日本 モンゴリアン・ボランティア」のメンバー16人。リーダーのアマツァガンさん(44)が、市社会福祉協議会の災害ボランティアに応募。さらに協力者をネット上で募ったところ、東京や神奈川、千葉、群馬などから集まった。車中で夜を明かし、作業に参加した。早朝から家の周りや水路にたまった土砂をかき出したり、流れ着いた倒木を撤去したりした。

支援を受けた高橋秋夫さん(83)は妻と2人暮らし。「作業が終わると『後はないか』と声をかけ、暑い中、いろいろやってくれた。気持ちのよい人たちで、ありがたくて涙が出そう」と感謝した。

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