新たなパーオンクイーン岩井明愛 “飛び系”アイアンは試合で入れ替え

ドライビングディスタンスは大会1位(撮影/村上航)

◇国内女子◇住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 最終日(17日)◇新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知)◇6534yd(パー72)◇晴れ(観衆7995人)

岩井明愛が4月「KKT杯バンテリンレディス」以来のツアー2勝目を飾った。ブランクはわずか5カ月ながら、その間に5度の2位を経験。惜敗続きのトンネルを抜けた54ホールの戦いは、最大の武器といえるドライバー「ヨネックス EZONE GT 450」を抜きにしては語れない。

「今週はドライバーがずっと良かったことが大きかった。ほとんどフェアウェイを捉えられたと思います」。今季ドライビングディスタンス7位(255.04yd)の飛距離を生かすため、パー3と17、18番を除く12ホールで積極的にドライバーを握り、平均265.33ydで大会1位だった。

フェアウェイキープ率は3日間通算で54.76%(23/42)、最終日に限れば28.57%(4/14)と数字上は「ほとんど」に程遠いものの、そこは“感性の人”らしい表現だろう。数字以上に自信を持って振れていたことをうかがわせる。

フェアウェイを外しても、パーオン率は大会3日間で85.18%(46/54)と1位を記録。2020-21年は稲見萌寧、22年は山下美夢有といずれも年間女王がトップに君臨したスタッツで今季1位(75.23%)を誇るショットメーカーぶりを発揮した形だ。

大会によって5番と6番を入れ替える、バッグに1本の“飛び系アイアン”ヨネックスEZONE FSは200yd計算の5番を投入した。最後のバーディを奪った16番パー3(実測191yd)で使い、ピンそば50cmにつけるスーパーショット。小祝さくらを1打差で振り切る決め手となった。

<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:ヨネックス EZONE GT 450(9度)
シャフト:ヨネックス REXIS KAIZA-M(重さ50g台、硬さS、45.75インチ)
グリップ:パルマックス
フェアウェイウッド:ヨネックス EZONE GT(3番Dタイプ14.5度、5番18度)
アイアン:ヨネックス EZONE FS(5番)、ヨネックス EZONE CB511 フォージド(5番~PW)
ウェッジ:ヨネックス EZONE W501(50、54、58度)
パター:テーラーメイド スパイダー X カッパーホワイト スモールスラント
ボール:スリクソン Z-STAR XV

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