
「オトメイトパーティー」は、女性向けゲームブランド「オトメイト」の人気作品が一堂に会し、同じ空間で多彩な作品の世界観を堪能できるキャスト登壇イベント。今回で第14回目の開催となり、往年の人気作から最新作まで全12作品が参加する。総合司会を鳥海浩輔さん、森久保祥太郎さんが担当し、「薄桜鬼 真改」からは森久保祥太郎さん(沖田総司 役)、鳥海浩輔さん(斎藤 一 役)、吉野裕行さん(藤堂平助 役)、遊佐浩二さん(原田左之助 役)、梶 裕貴さん(相馬主計 役)が登壇した。

まずは改めて2008年に第1作目が発売され、今年で15周年を迎えた「薄桜鬼」について紹介していこう。本作は江戸時代末期(幕末)の新選組をモチーフとしつつ、鬼や吸血鬼などのファンタジー要素も取り入れた独特の世界観が魅力だ。ある事件をきっかけに新選組へ身を寄せることになった主人公が、鬼の一族や幕府などさまざまな思惑の絡む争いに巻き込まれていく。主な登場人物は土方歳三(CV:三木眞一郎)、沖田総司(CV:森久保祥太郎)、斎藤 一(CV:鳥海浩輔)、藤堂平助(CV:吉野裕行)、原田左之助(CV:遊佐浩二)、永倉新八(CV:坪井智浩)山南敬助(CV:飛田展男)、山崎 烝(CV:鈴木貴征)、伊庭八郎(CV:宮野真守)相馬主計(CV:梶 裕貴)、坂本龍馬(CV:小野大輔)、風間千景(CV:津田健次郎)など。

現在はファンディスクや前日譚の内容を再構成し、新たな登場人物も加えた「薄桜鬼 真改」のNintendo Switch版を展開中。8月10日には本編へ組み込まれなかった日常物語や追加物語、他コンテンツで製作されたスピンオフ物語などをまとめた15周年に贈る特別なファンディスク「薄桜鬼 真改 万葉ノ抄」を発売している。Nintendo Switchで展開中のタイトルは以下のとおりで、時系列どおり「薄桜鬼 真改 黎明録」から遊ぶもよし、まずは物語の中心となる「薄桜鬼 真改 風華伝」から遊ぶもよしだ。
・薄桜鬼 真改 黎明録……井吹龍之介(CV:関智一)を主人公とした新選組誕生の物語
・薄桜鬼 真改 風華伝……史実にもとづく、新選組の京都~討幕以降のストーリー
・薄桜鬼 真改 月影ノ抄/銀星ノ抄……本編の事件の合間の出来事を中心としたファンディスク。12人の攻略対象がメインで登場する
・薄桜鬼 真改 天雲ノ抄……本編の京都で起きた事件など、四季や季節の行事を描くファンディスク
・薄桜鬼 真改 万葉ノ抄……本編で起きたさまざまな出来事を振り返るファンディスク

「薄桜鬼」シリーズはゲーム以外にもテレビアニメや劇場版アニメ、舞台、ミュージカル、コミック、小説など幅広く展開している。登場キャラクターと現代での学園生活を楽しめるスピンオフ「薄桜鬼SSL ~sweet school life~」もNintendo Switch版のゲームをはじめ実写ドラマや映画、舞台など広く展開しているので、まずは興味のあるジャンルから手に取ってみるのもいいだろう。

■誠の旗のもと、戦い抜いた新選組の歴史を辿る朗読劇
イベントの朗読劇では沖田たちと、父を探すため江戸から京を訪れた少女との出会いを回想。彼らの“秘密”の一部目撃してしまったため、処遇をどうすべきか話し合っていた中、藤堂がうっかり口を滑らせてしまい事態はより複雑に。その後新選組と行動を共にする中、確かな信頼関係を築いていた彼らは江戸へ戻れずにいる少女を気遣う。いつか彼女を江戸へ送り届けよう――戦が激化するまでは、彼らもそんなささやかな願いを抱いていた。
まもなく起きた鳥羽伏見の戦いで、幕府軍は薩長連合軍に大敗。結核に倒れる者、変若水(おちみず)を飲み苦しむ者もなお、己の正義を信じて戦い続ける。しかし新選組と幕府は江戸への後退を余儀なくされ、それぞれの目的を果たすため散り散りになることに――。。そんな彼らの元を訪れて、どのような想いで戦い、己の道を進んでいくのかを受け止めた相馬。土方へ伝えるとともに、彼らの生き様を語り継ぐと誓うのだった。

これまで数々のシリーズ楽曲を歌ってきた吉岡亜衣加さんが「薄桜鬼 真改 万葉ノ抄」オープニングテーマ「帰心~万世に願ふ~」を届け、「薄桜鬼 真改」の朗読劇初参加となった梶さんは、過去にオトメイトパーティーのMCを担当したときから「いつかこの作品へ出演したい」と思っていたと振り返る。戦いの歴史を背負うプレッシャーを感じながら演じたそうで、2015年以来の作品参加となる吉野さんも長く続く作品になったとしみじみ語っていた。
■変若水のルーツが明かされる完全新作発表!リアルイベントも実施
シリーズ15周年を記念した展開「薄桜鬼 桜花詳伝」が発表になった。15周年展開の1つとしてリズムゲームやパズルなど多彩なミニゲームが楽しめる「薄桜鬼 遊戯録 隊士達の大宴会」のNintendo Switch版が発売決定。さらに、人間を羅刹へと変貌させる「変若水(おちみず)」のルーツに迫る作品も発表となった。プロモーションムービーからは1800年前半頃のヨーロッパ地方が舞台となることが伺え、これまでの「薄桜鬼」とは異なる雰囲気を楽しめそうだ。
また、ファン待望の「薄桜鬼 真改 桜の宴 2024」も開催が決定。これまで開催されてきた「桜の宴」のイベントでは、メインキャラクターを演じるキャストが朗読劇やトークコーナーなどを繰り広げ、アーティストによるライブも行われてきたが15周年でどのような内容で届けられるのか、こちらも続報を楽しみに待っていよう。
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