淡路島一周サイクリング「アワイチ」、4年ぶり開催 海沿いのコース、1700人快走

エイドステーションを出発し海沿いのコースを走る参加者=洲本市海岸通1

 自転車で淡路島を1周するイベント「淡路島ロングライド150」(神戸新聞社など後援)が18日、開かれた。新型コロナウイルス禍で中止が続いたため、4年ぶりの開催。全国から集まった1721人の自転車愛好家らが、愛称「アワイチ」で親しまれる海沿いのコースを快走した。(中村有沙)

 兵庫県や島内3市などでつくる実行委員会が主催し、11回目。コースは、島の外周1周約150キロで、明石海峡大橋や播磨灘を望む海沿いのほか、険しい坂道もある山間部などを走る。

 コースには、4カ所に休憩所「エイドステーション」を設置。「島かきあげ天」や「タマネギスープ」など島内の食材を使ったグルメなどが提供された。

 参加者はこの日、国営明石海峡公園(淡路市夢舞台)を午前5時45分ごろから順次スタート。29.7キロ地点の大浜公園(洲本市海岸通1)に設けられた最初のエイドステーションには、午前6時40分ごろから次々と姿を見せた。

 同ステーションでは梅や昆布などのおにぎり、豚汁を配布。コースの序盤とあって表情に余裕がある参加者も多く、これまでの道のりを振り返りながら提供品を笑顔でほおばった。

 3回目の参加という会社員の男性(36)=京都府長岡京市=は「最近は開催がなく残念だったので再開はうれしい。これまでこの大会が練習のモチベーションになっていたので、数年間途絶えた分、練習不足気味」と苦笑い。

 自転車歴30年以上という加古川市の会社員男性(55)は「ロングライドは皆で走る一体感が良く、身近なイベント大会。島を1周するのも一つのステータスになり、達成感がある」と爽やかに話した。

 制限時間の午後5時前までに1574人が完走した。

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