「カムイのうた」登別で試写会 神謡初翻訳の知里幸恵がモデル

トリプルアップが配給する映画「カムイのうた」の一場面((C)シネボイス)

 北海道登別市で18日、アイヌ民族で語り継がれているカムイユカラ(神謡)を初めて日本語に翻訳した知里幸恵(1903~22年)をモデルにした映画「カムイのうた」の試写会が開かれた。同市は知里の生誕地で、18日が命日に当たる。札幌市出身で脚本も務めた菅原浩志監督が「幸恵さんの思いがたくさんこもった映画になっていると思う」とあいさつした。

 アイヌ民族であることで迫害を受ける主役「テル」がアイヌ語を研究する日本人男性と出会い、文字を持たないアイヌの叙事詩を書き残す姿を描いた作品で、11月23日から道内で先行上映された後、道外でも公開予定。

 知里は心臓病のため19歳で亡くなった。

© 一般社団法人共同通信社