ドラム「ちゃんこ鍋だけで幸せ」『VIVANT』大ブレイクにあった幼少期の貧困時代

愛されキャラのドラム(画像は富栄の公式Instagramより)

9月17日、日曜劇場『VIVANT』(TBS系)の最終回が放送され、堺雅人(49)演じる別版員・乃木憂助と、役所広司(67)演じる謎の組織テントのリーダーであるノゴーン・ベキこと乃木卓との40年にわたる父子の物語が決着した。

堺、役所に加えて、阿部寛(59)、二階堂ふみ(28)、松坂桃李(34)らも出演し、豪華キャストが集結した同作であったが、“新人俳優”も注目を集めた。

「俳優の富栄ドラムさん(31)が、阿部さん扮する警視庁公安部の刑事・野崎守の右腕であるドラムを好演しました。ドラムさんは元力士で、’23年のNetflixドラマ『サンクチュアリ-聖域-』に力士役で出演していました。またYouTuberとしても活動していて、10連続でバク転する動画などがバズったことがあり、チャンネル登録者数は6.8万人です。

『VIVANT』では、言葉を発さずにスマホのアプリを使って会話する設定や、愛くるしいビジュアルが好評を博しました」(スポーツ紙記者)

オーディションの末『VIVANT』の役を勝ちとりブレイクを果たしたドラムだが、ここに至るまでに壮絶な半生が。

’14年に配布された相撲情報誌「TSUNA」でこう明かしていた。

《『俺はビックな大物になってやる!!』と夢を抱いて相撲界へ入門しました。実家は貧しいので伊勢ヶ濱部屋に入門して『ちゃんこ鍋』のおいしさにびっくりしました。食べたい物が好きなだけ食べられる。それだけで幸せを感じました。早く関取になり両親と姉を楽にしてやりたくて日々稽古に精進しています》

家族のために力士での成功を誓ったドラムに悲劇がーー。

「ドラムさんは’08年から力士として活躍し、’18年の11月場所には東幕下6枚目まで番付をあげました。更なる飛躍を目指し稽古に励んでいた‘19年に姉が急逝。“一番応援してくれている存在”だった姉が亡くなり、大きなショックを受けたそうです。“姉のためにも”と稽古を続けましたが、腰と股関節の怪我に悩まされ、‘21年3月場所で引退しました。

その後、好きなことを仕事にしようと考えて、幼い頃からドラマ好きだったため俳優を志したそうです」(前出・スポーツ紙記者)

『VIVANT』で披露したチャーミングな笑顔の裏には、苦節時代の涙があったーー。

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