変幻自在の女優・小芝風花「演技の幅を広げたいと思っていた」

俳優・成田凌が主演の連続ドラマ『転職の魔王様』(カンテレ)で、ヒロイン・未谷千晴(ひつじたに・ちはる)を演じる女優の小芝風花が、9月18日放送の第10話を前にコメントを発表。主演ドラマが相次いだ2023年を振りかえった。

ドラマ『転職の魔王様』でヒロイン・千晴を演じる小芝風花 (C)カンテレ

小芝といえば、2023年はドラマ『天使の耳〜交通警察の夜』(NHK BS・全2話)、連続ドラマ『波よ聞いてくれ』(テレビ朝日)で主演をつとめ、この『転職の魔王様』、10月放送の連続ドラマ『フェルマーの料理』(TBS)でもヒロインで名を連ね、さらに12月放送の時代劇ドラマ『あきない世傳 金と銀』(NHK BS)でも主演を控えている超売れっ子女優。

この1年を振りかえり、小芝は「一言でいうと・・・怒涛(笑)。怒涛でしたが、一番はお芝居を頑張りたいと思っていて、また、明るい役だけはなく、いろんな役柄に挑戦して、演技の幅を広げたいと思っていたので、そういう意味では今年は本当にありがたかったです。お芝居が好きなので、役をいただいて、その役について考えたり、現場で演じられるというのは、ありがたいなと思った日々でした」と語る。

特に、早口でまくしたてる金髪やさぐれ女・ミナレ(『波よ聞いてくれ』)は小芝の新境地で、『転職の魔王様』での働く自信と希望を失った未谷千晴役とのギャップと演技力に度肝を抜かれる人が続出。SNSでも、「メンタル病みの表情と演技、リアルですごい」、「この前までミナレだったとは思えない」「鼻につくオドオド演技うますぎる」と、絶賛のコメントが寄せれていた。

小芝は「千晴は、ミナレと真逆のタイプなので・・・『あ、同じ人だったんだ』っていうのは、よく言っていただきますね。とてもありがたいです。あとは、『転職の魔王様』の放送が進むにつれて、千晴が少しずつ明るくなって、少しずつ成長しているとか、来栖とのコンビ感含め、細かい変化に気付いてくださる声もいただいて、ドラマを楽しんでいただけているんだなとうれしく思います」とコメント。

9月18日放送の第10話では、収入について妻が何気なく発した一言がプレッシャーとなり、「給料を今の2倍にしたい」と熱望する38歳のシステムエンジニア・矢吹健一(高橋光臣)が求職者として登場。来栖が不在のため、ひとりで担当することになった千晴だが、健一が転職を家族に内緒にしていたことが妻の怒りを買い、千晴も一家のトラブルに巻き込まれていく。

「『家族にとっての転職』というのが、大きなテーマだなと思います。転職は人生の大きな決断であり、分かれ道なので、特に家族がいる場合、自分ひとりの問題じゃない。また、千晴にとってすごく大きな試練の回です。今までとはまた違った求職者の悩みや葛藤が描かれています」と小芝。そして、「嵐と千晴、2人の出会いも明かされますので、ぜひ注目していただけたらうれしいです」とも。同ドラマは9月18日・夜10時からカンテレ・フジテレビ系全国ネットで放送される。

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