女友達との付き合い方は難しいものです。
ちょっとしたことが原因で、仲のよかった女友達とギクシャクしたり、絶縁したりということもよくある話。
ではどうしたら、女性同士の友情を保つことができるのでしょう。今回は、実際のケースを解説し考えていきます。
ギクシャクしそうなシーン、どう対応する?
1: 干渉してくる
「私に干渉してくる女友達がいます。私が英会話を始めれば『いまさら習ってどうするの』と言い、転職活動をすれば『向いてないからよく考えたほうがいいよ』といった具合です。
私のことを考えてくれているのは分かるけれど、私の保護者かと思ってしまいます」 (28歳・女性)
このパターンは、相手は世話を焼くタイプだと考えてあまり本気に取らないことがベター。
考えすぎると頭にきてイライラします。「また言ってる」くらいの軽い気持ちで聞き流すのが一番です。
自分だけ置いて行かれた気がして、悔しいのかもしれません。しかし、あなたが物事を投げ出すタイプなら、本当に心配しているので、忠告をきちんと受け止めましょう。
2: いつも一緒に行動したがる
「無職で気ままな友達がいますが、私以外に友達がほとんどいないので、週末になると『買い物やカラオケにつきあって』と連絡をしてきます。
『別の用事がある』と断ると『誰と会うの?』『どういう関係の人?』『じゃあ来週は?』としつこいのです。寂しいのは分かりますが、私も他に友達がいるので『ウザい』と思ってしまいます」(23歳・女性)
この場合は、「友達を取られた」という気持ちになっているだけなので、「一緒に行く?」と聞くといいかもしれません。ただ、行かない可能性は高いです。
「誘ってくれた=気にしてくれている」と感じて、彼女の寂しい気持ちはなくなるかも。
誰と会うのか聞かれたとき、正直に答えれば安心する人もいます。
そのうち、「私も働こうかな」「彼氏を作ろうかな」と考え、彼女にも別の世界ができます。
女友達は、就職や結婚などイベントのたびに疎遠になっていくものです。 今はウザくても、お互い別の世界ができたときにまた「会いたいな」と思うかもしれません。
3: 部屋に泊まりたがる
「実家から都心の会社に通勤している友達は、終電の時間が早いみたいです。終電を逃したときは、都内で一人暮らしをする私の部屋に泊まります。
彼女は『連絡してから行くから問題ない』と考えているようですが、静かに過ごしたいときもあるし、宿代わりにされているようでいい気がしません」 (24歳・女性)
親元から通勤している人には、一人暮らしの気持ちがなかなか理解できないようです。だからこそ、はっきりと伝えたほうがいいでしょう。
「ダメ」ではなく、「来てくれてうれしいけれど、ひとりになりたい日もあるの」と素直な気持ちを告げれば、必ず理解してもらえるはず。
早めに話しておかないと、習慣になってややこしくなってしまいます。
4: 不倫現場を見てしまった
「仲良しの同僚の女性が、私の直属の上司とホテルに入るところを見てしまいました。
以前からそんな噂が社内で流れていたのですが、私は本気にしていませんでした。彼女には、何も言わないほうがいいのでしょうか」 (26歳・女性)
彼女がそのことを隠しているのだから、あえて言う必要はないでしょう。知っていても黙っていてほしいこともあります。「仲がよい=自分のことをすべてさらけ出す」ということではありません。
もし、上司との噂で彼女の立場が悪くなっているようなら、「気をつけたほうがいいよ」とそれとなく伝えてみては? ただ、「だって私、この間……」と見かけたことは、気まずくなるのでわざわざ言う必要はありません。
5: 脈ナシの恋をしている場合は…
「男性に、猛烈なアプローチをしている友達。彼女自身は『脈アリなの』とうれしそうですが、相手の男性は迷惑しているように見えるので、脈はないと思います。
傷つかない今のうちに忠告すべきか、それとも知らないふりをしていたほうがいいのでしょうか」(20歳・女性)
彼女自身のことなのですから、陰ながらエールを送りましょう。他人に言われてやめた場合、「あのとき付き合えたかもしれないのに」と一生後悔します。
成長するチャンスなので、今は彼女を見守りましょう。
自分の意志を貫いたのなら、後悔の念は残らないはずなので素知らぬふりで応援しましょう。
よっぽどひどい男性なら「やめた方がいい」と忠告するのもアリですが、ただの脈ナシなら忠告不要です。
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女友達との付き合いの悩みには、「友情を失いたくない」前提があります。女友達を失うことは、失恋と同じくらい深刻で寂しいものです。
友達のことを「好き」という気持ちと、誠実であることが長く上手に付き合っていくコツでしょう。
思うことがあるのなら、「あなたは大好きな大切な友達」と表現しながら、胸の内を伝えます。
自分が誠実になれば、そのとき上手に伝わらなくてもいつかは絶対に分かってくれるはずです。
(mimot.(ミモット)/ たえなか すず)