佐野日大や作新など8強 国学栃木は延長制す 秋季栃木県高校野球第7日

3回、3点本塁打を放ち仲間に迎えられる佐野日大の神永(右)=清原

 第76回秋季県高校野球大会第7日は18日、県営、清原両球場で3回戦4試合が行われ、佐野日大、国学院栃木、作新学院のシード勢、青藍泰斗が8強入りした。

 佐野日大は5-0で足利工に快勝。1点リードの三回、神永悠希(かみながゆうき)の3点本塁打で試合を決めた。国学院栃木は延長十回タイブレークの末、10-8で宇都宮南に粘り勝ち。2点を追う九回、高橋心春空(たかはしこはく)の適時三塁打などで同点に追い付くと、延長十回は杉原颯太(すぎはらそうた)の適時打などで2点を勝ち越した。作新学院は10-0で茂木に六回コールド勝ち。青藍泰斗は先発の山田蒼空(やまだそら)が7回1失点と好投し、4-1で小山に快勝した。

 大会第8日は19日、県営、清原両球場で3回戦の残り4試合を行い、ベスト8が出そろう。

勝利引き寄せる一発

 主砲の一振りが勝利を引き寄せた。佐野日大の神永悠希(かみながゆうき)が三回に公式戦初の本塁打。「打った瞬間の当たりだった」と余韻に浸った。

 読み勝ちだった。二回の1打席目は3球とも直球で攻められ、続く2打席目も「直球で来る」と予想したが初球にチェンジアップ。「すぐ変化球に狙いを変えた」と2球目のカーブを芯で捉え、左翼スタンド上段へアーチを架けた。

 昨夏は1年生でベンチ入りしたが、この春と夏はスタンドで仲間の勇姿を見守った。その悔しさをバネに、居残りでノックを受けて課題の守備を磨いてきた。この秋で念願のスタメン入りを果たした背番号15は「次も良い場面で一本打つ」と言葉に力を込めた。

© 株式会社下野新聞社