金沢だけの作品に感激 21美・香取慎吾さん個展

香取さんが金沢のモチーフを描き足した作品に見入る来場者=金沢21世紀美術館

  ●鼓門など描き加え

 金沢市の金沢21世紀美術館で開かれている俳優・タレントの香取慎吾さんによる北國新聞創刊130年記念の個展「WHO AM I SHINGO KATORI ART JAPAN TOUR」(北國新聞社、北陸放送主催)は3連休最終日の18日、大勢の来場者でにぎわった。香取さんが会場を訪れた際、鼓門などを描き足したペイント作品などが関心を集め、地元ファンは「慎吾ちゃんが金沢を描いてくれてうれしい」と声を弾ませた。

 北陸で香取さんの個展が開かれるのは初めてで、「光」と「闇」をテーマにした約200点が展示された。

 撮影可能エリアでは、開幕初日の16日、香取さんが自ら鼓門や金沢おでん、ノドグロなどを描き足した作品のほか、21美の館内図をモチーフにした絵画「in金沢」などが展示され、来場者がスマートフォンを向けた。作品と一緒に記念撮影するファンも目立った。

 長年の香取さんファンという内灘町の主婦秋山愛実さん(33)は「写真をいっぱい撮った。作品は年代によってタッチの変化があり、その当時の慎吾ちゃんと重ねて作品を鑑賞できた」と話した。金沢市の会社員新村仁志さん(27)は「独創的な世界観に引き込まれた」と迫力満点の作品群に圧倒された様子だった。

 個展は10月15日までで会期中は無休。開場時間は午前10時~午後6時、土曜は午後8時まで。入場料は一般2千円、中高生1300円、小学生600円。

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