伊、移民送還へ対策強化 収容施設増

17日、イタリアのランペドゥーザ島を訪れたメローニ首相(手前右)とEUのフォンデアライエン欧州委員長(同左)(ロイター=共同)

 【ローマ共同】イタリア政府は18日、アフリカなどからの移民の急増を受け、収容施設を増やすなどの措置を閣議決定した。施設での拘束期間を最長4カ月半から18カ月に延長することも決め、送還に向けた対策を強化した。

 ANSA通信などによると、最南端ランペドゥーザ島には先週、2日間で島の人口より多い約7千人の移民が到着した。メローニ首相は閣議で「施設の速やかな建設」が必要との考えを示した。

 昨年10月に発足したメローニ政権は不法移民排斥を掲げているが、今年に入って移民が急増。内務省によると、年初から今月18日にかけて海路で到着した移民は約12万9千人で、昨年同時期の2倍近くに上る。

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