旧急行「佐渡」選び乗車 トキ鉄「リクエストヘッドマーク」 全国のファンと交流も 鉄道や電車が大好き 永野 駿君(12)

観光急行の「佐渡」のヘッドマークと永野君。将来はえちごトキめき鉄道の運転士になりたいという(17日午前、直江津駅)

えちごトキめき鉄道は、観光急行で先頭に掲出しているヘッドマークに自身の希望のデザインを張り付ける「リクエストヘッドマーク」の企画を行っている。17日、鉄道や電車が大好きな少年が昔、上野―新潟間を運行していた急行「佐渡」のマークをリクエストして乗車した。

少年は上越市立春日小6年の永野駿君(12)。たちばな春日幼稚園在園中から電車に夢中になり、乗るのも見るのも撮るのも音を聞くのも全て好きという。えちごトキめき鉄道の線路沿いや全国の鉄道で写真を撮ったり、イベントに参加したりしている。

リクエストヘッドマークには、誕生日や記念日などに自身や子どもの名前を掲出する人も多いというが、「他のお客さんに昔のヘッドマークを楽しんでもらいたい。上越に来て良かったと思ってもらえるように」と永野君。1956(昭和31)年から、上越新幹線開業に伴い廃止となる85(同60)年まで運行されていた国鉄時代の急行「佐渡」のマークを選んだ。

ヘッドマークはえちごトキめき鉄道の社員が製作。「佐渡」の文字の横には佐渡おけさの踊り手の絵が描かれている。永野君は一緒に写真に収めた。家族が同社への感謝と企画を知ってほしいと応募したという。

観光急行は主に土日曜、祝日に運行。一昨年12月から始まったリクエストヘッドマークの企画はその1日、妙高はねうまライン1往復、日本海ひすいライン2往復で運行する。運行後はプレゼントされる。「世代関係なくいろいろな人に会える」と鉄道の魅力を話す永野君は母親と共に、全国からのファンが集まる車両に乗り込み、また交流を深めた。

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