WBCで負傷したメッツの守護神ディアス 今季は登板しないことに

メッツのジェレミー・ヘフナー投手コーチは、今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の試合後に右ひざの膝蓋腱を断裂する重傷を負った守護神エドウィン・ディアスについて、今季中の戦列復帰を見送る方針を明らかにした。ディアスは右ひざの負傷から着実に回復しており、すでにブルペンでの投球練習を開始しているものの、メッツはすでにプレーオフ争いから脱落。そうしたチーム状況のなかで、ディアスを早期復帰させるのは「リスクが大きすぎる」との判断が下されたようだ。

現在29歳のディアスは昨季61試合に登板して62イニングを投げ、3勝1敗32セーブ、4ホールド、防御率1.31、118奪三振の好成績をマーク。月間最優秀リリーバーを3度受賞し、マリナーズ時代の2018年以来キャリア2度目のオールスター・ゲームに選出されたほか、「オールMLB」のファースト・チームやトレバー・ホフマン賞(ナ・リーグ最優秀リリーバー)にも選ばれ、シーズン終了後には5年1億200万ドルでメッツと再契約を結んだ。

今年3月のWBCにはプエルトリコ代表の一員として出場し、クローザーとして活躍していたが、準々決勝進出を決めたドミニカ共和国戦の試合後、チームメイトとの歓喜の輪のなかで右ひざを負傷。膝蓋腱を断裂していることが判明し、シーズンを全休する見込みであることが報じられた。その後、順調に回復し、今季中にメジャーのマウンドに立つ可能性も取り沙汰されたが、すでにプレーオフ争いから脱落しているというチーム状況のなかで、復帰を急ぐ必要はないという判断が下された。

ヘフナー投手コーチは、MLB公式サイトの取材に対して「(今季中に復帰させるのは)リスクが大きすぎる」とコメント。「ピッチングについてはあまり心配していない。フィールディングのほうが心配だ。チームとして別の状況であれば、今すぐに復帰してもらうという選択肢もあったかもしれないけれどね」とフィールディング面への懸念を示し、ディアスを今季中に復帰させない理由を説明した。

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