玉城知事、人権理に異例の登場 沖縄の言葉であいさつ

国連人権理事会に臨む沖縄県の玉城デニー知事=18日、スイス・ジュネーブ(共同)

 【ジュネーブ共同】「ハイサイ、グスーヨー」。沖縄県の玉城デニー知事は18日、国連人権理事会での演説を「こんにちは、皆さん」を意味するウチナーグチ(沖縄の言葉)で始めた。国同士が人権問題を協議する場に地方行政機関の首長が登場するのは異例で、出席者は静かに玉城氏の言葉に耳を傾けた。

 人権理では非理事国の国連加盟国に加え、非政府組織(NGO)も発言が許されている。だが玉城氏のような地方政府の首長が登壇し、自国の中央政府の政策を批判するのは珍しい。県民投票で反対の民意が出たにもかかわらず、名護市辺野古沖の埋め立てを進める日本政府との溝が、国際会議の場で改めて鮮明になった。

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