敬老の日 都内各地でシニアの笑顔溢れる

人生100年時代、元気に長生きする秘けつとは?9月18日は、長年、社会に尽くしてきた高齢者を敬愛し、長寿を祝う、敬老の日です。都内各地で、元気なシニアたちの笑顔が溢れました。

小金井市の白井市長から長寿の記念品を受け取ったのは、今年100歳となった、大森信さん。

市長:「小金井市に住んでみてどうですか?」
大森さん:「岩手県にいたんです」
娘:「そうじゃなくて小金井に住んでどうですかって」
大森さん:「あっははは、いいところですよ。こんな娘がいるから親切なんですよ」
娘:「嫌味です、それ」
大森さん:「黙ってれば分からないんだよ」
市長:「元気な秘訣が分かった気がします」

大森さんによると長生きの秘けつは、「1日1日を楽しむこと」だということです。

大森信さん:「やっぱり一番元気にすることがいいことですよね。みなさんとお話したり歌を歌ったり、毎日楽しいです」

東京都によりますと、都内に住む65歳以上の高齢者数は311万4千人で、都内の人口に占める割合は23.5%と、過去最高となっています。

そうしたなか昭島市では、若々しい元気な姿の高齢者達が。昭島市民会館で4年ぶりの開催となった、健康フェスティバル。多くの高齢者が、活き活きとした表情で参加していました。

参加者:「わたしたちパワフルですよ~暑いですけどね。コロナ禍を抜けてきたから、この元気を確かめるの」「楽しんで、いろいろなことに挑戦して。歳なんですけど、歳を考えずに頑張って生活していきたい。最後まで旦那と過ごしたいと思います」

また、会場内では、血液検査や内科に耳鼻科など無料の医療相談も実施され、自身の健康について見つめ直す機会にもなったようです。

参加者:「まず体のことが大事かなと思い、こっちに来た。集団の中になるべく自発的に参加して、歩きを毎日7000か8000歩」「いまね、フラをやっているので、フラの発表会を目標で、それまで健康でいたいと思います」

よみうりランドが運営する稲城市のフラワーパーク「HANA・BIYORI」では、65歳以上の入園料が半額になる花の敬老ウィークを実施しており、子や孫らと一緒に多くの年配客が訪れていました。

また、水の入った器に摘み取った花や切り花を浮かべる、花手水の無料体験会も行われ、来場者は水のキャンバスを鮮やかに彩りながら、思い思いの時間を過ごしたようです。

来園者:「植物のたくさんある中で、こういう時間が過ごせることが、何より幸せだと思います」「参加したいと思って、全部計画を娘がしてくれましたので、私はのっかって来ましたから、ラッキー中のラッキー」「こんなに楽しいのがあると知らずに来たから、とても嬉しいです。ありがとうございます」

シニアの入園料半額は次の日曜日(24日)まで行われます。

9月18日は敬老の日ということで、総務省が公表した人口推計によりますと、80歳以上の人数は1259万人で、総人口に占める割合が、初めて10%を超えました。10人に1人以上が80歳以上ということで、単身で暮らす人も多く、生活サポートの充実も課題となりそうです。

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