
横浜市のラーメン店店長が殺害された事件。殺人容疑で逮捕された、従業員で店長の親族にあたる人物は犯行後、名古屋のホテルで身柄を確保されました。新横浜から新幹線で名古屋に移動していたとのことです。なぜ犯行が行われたのか?「すごく仲がいい“兄弟”みたいだった」と、2人の知人は語ります。
ラーメン店店長殺害の容疑者は親族 タイプの違う2人でも「“兄弟”みたい」
15日に横浜市のラーメン店で、店長の大橋弘輝さん(33)が殺害された事件。
大橋さんは、大学生の頃から「ラーメン店を開きたい」と知人らに語っていたそうです。
大橋さんの知人
「もう会えないと思いたくないけど、絶対生まれ変わったらまた一緒にバイトしたいし、楽しいお酒も飲みたいし、大橋の顔もう見られないんだなって思ったら…年下なのに何でこんなことになっちゃったんだろうと思います」
17日、殺人の疑いで逮捕された従業員の大橋昭仁容疑者は、弘輝さんの親族。
別の親族は“2人のトラブルは聞いたことがない”といいますが、警察は昭仁容疑者に強い殺意があったとみています。
捜査関係者
「弘輝さんの遺体には争った際にできる傷があった。複数の箇所を刺されていることから、強い殺意があったのではないか」
親族だった2人は、店では店長と従業員という関係。弘輝さんの知人によると、以前は厨房で一緒に働いていて、親しそうに見えたといいます。
2人を知る人
「『阿吽の呼吸』、和気あいあいと『何やってんだよ』みたいな。すごく仲が良い“兄弟”みたいなイメージだったから、何でこんなことになったんだろうって」
ただ最近は、昼の営業は店長の弘輝さんが担当し、夜は従業員の昭仁容疑者が担当。昭仁容疑者は、客に声を荒げることがあったといいます。
2人を知る人
「昭仁容疑者の方がイライラしやすい。お客さんに『ラーメンまだか』って言われると、『今作ってるよ』みたいな感じで、結構言ったりしていた」
2人が通っていた飲食店の店主
「つい最近は、弘輝さんは夜(仕事に)出てほしいと言われていたみたい。弘輝さんは弘輝さんで家族があるから、奥さんのこと思うと違うんじゃない?タイプが違うんだよね。昭仁容疑者と弘輝さん。昭仁容疑者の方が内に秘めているタイプ、社交的でもないし」
容疑者は名古屋で身柄確保 「新横浜から新幹線に乗った」
店の営業時間は午前11時から午後4時までと、午後4時半から深夜1時まで。しかし、事件があった日は普段と違っていたそうです。
常連客
「お昼でちょうど食べに行こうと思ってて。そしたら営業してなかったので、なんでなのかなと思いました。ちょうど旗の片づけをしていて、亡くなられた方が。それは見た」
旗の片づけをしていたのは、午後2時ごろ。営業時間のはずですが、弘輝さんは店を閉めていたそうです。
午後7時半ごろ、弘輝さんが刺されたと通報が入りますが、この時は「臨時休業」の札がかかっていたといいます。
事件後、昭仁容疑者は現場から逃走。1人で名古屋市内のホテルにいたところ、身柄を確保されました。
大橋昭仁容疑者
「犯行後に新横浜から東海道新幹線に乗って名古屋に行った」
警察の調べに「私がやったことに間違いありません」と容疑を認めているという昭仁容疑者。警察は動機を追及しています。